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タタ奈々と空稲で二次してます。 どちらのジャンルも原作設定をメインとしております。
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今日は浜松、築城で航空祭ですね~!
大層ついったのタイムラインがF-2とキノコ型飛行機で賑わっています。

全然ベクトルは逆ですが、海兵隊のことについて調べつつ調べつつ…
よくわからないまま進んでいます(^_^;)
なんかジャングルの特殊訓練に、1回のミーティングで
放り出されているような気分で書いてますww

実はこのお話を書くキッカケになった、ある一枚のイラストが
あります。
それは双発型エンジンの、F-2とイーグルを足して2で割って、
若干F-35的なフライトをしそうな、しかもイラストは洋上迷彩で描かれて
いてとてもイマジネーション掻き立てられるイラストでした。

このイメージで文章を書いても良いか、作者さんにお伺いしまして
OKを頂きましたので、ちょっとご紹介しました。
そのうちイラスト自体のアップをお願いしてみようかなと
考えています。

蒼太、へこんでます。
吐いてます。
イヤー、海兵隊の練兵訓練はわたしイーストウッドの映画で見ただけですが、
かなり厳しいと聞いています。
もっと大変だろうなとは思いつつ…。

小説は続き記事からです。

拍手[3回]


◆◆◆



本国でも厳しいと言われている海兵隊の訓練である。
夏の真っ盛りでは苦しいこと、この上ない。
ただシンクロ性を要求される訓練は、割と熟せている。ブルーの時に散々要求されたものだからだ。
空を飛ばない訓練に意味があるのか?――ブルーの時も良く聞かれたが、飛ばない時も呼吸やタイミングを掴めてこその、フライトであると今は身体が知っていた。
訓練中常に自分の横に並ぶのがアルヴィンだった。
妻に言われて気が付いたが、彼はまだ三十代と思われるのに、既に少佐の階級章が付いてる。
確か海兵隊の佐官てのは、とんでもなくエラい奴だったと記憶していたが、どうなんだろう。
防衛省の座学の研修では、この海兵隊の基礎訓練以降の説明がまるでなく、詳しくは現地に行って聞けと言わんばかりだった。
彼は一応海兵隊にいるが、この隊の所属ではないのだろうか?

「ソウタ、お前の家ってニンジャの家系って本当か」
「違いますよ」
訓練終了後ニヤニヤ笑いながら、アルヴィンが話しかけて来た。
たまに揶揄うように声をかけて来る。
「だろうな。オヤジさんもJapan air forceの出身だって聞いた」
「…そうですけど」
話した覚えはない。
「以前パイロットだったって?」
「何で知ってんですか?」
「航空隊のF-35整備してるアリサと、お前のワイフが仲良いんだ」
「……」
「事故でP免だってな……オレは航空機の事故ってヤツが嫌いでよ。汎用性とか生産性ばかり重視してくる航空機メーカーの言い分聞いてるとムカつくんだわ。確か日本の航空隊の整備基準って、かなり厳しいんだろ?」
「親父の事故は休暇中の交通事故だったんで――ダンプトラックが突っ込んで来たって聞いてます。どんなに整備士とパイロットが努力しても、そう言う事はあるから…」
「ああ、そうか。それはオヤジさん無念だったろうな…。やっぱ飛んでナンボだろうからな、パイロットは」
「貴方は飛ばないんですか?海兵隊の陸戦の将校には全然見えない。むしろ何処かの戦闘航空隊の飛行隊長って雰囲気です」
「ハッハッ、見抜かれたか」
今の会話の流れで見えない方がどうかしてる。
「来週からお前と肩を並べて飛ぶんだぜ、相棒」
「そう言う訳ですか…」
「だからそのお堅い喋り方、どうにかしようや。ワイフのカオルは、フランクなのに、おかしな感じだぜ」
アンタの隣にいると尚更ね――そう考えて肩をすくめたが、こう答えた。
「今まで海外に出る機会がなくて、英会話ってコレが初めてでね。英語だとこれ以外の話し方が出来ない」
アルヴィンも肩をすくめて、大袈裟にあり得ないとジェスチャーする。
「ま、マジメな日本人らしいわな。尤もあんまりマジメ過ぎても困るんだが」
ポンと肩を叩いて、アルヴィンは手を振って隊舎の方に去って行った。
練兵の基礎訓練でも、アルヴィンは彼の年齢を考えたら稀と言える程ゆとりがあり、どちらかと言えば隣に並ぶ彼のクォリティに引っ張られて、何とか着いて行けている、今の自分の状態だ。
けれど驚く程早くコツを掴むことが出来ている為、彼が隣に着いている事に、このミッションの目的としての意味があるのだろうと思われた。
そうなるとこちらの経歴をアレコレ調べているのも、理由は分かるような気がするが。



今日は演奏終了時間ギリギリになって、妻を迎えに行くことになった。
午後の訓練が激し過ぎて、流石に吐いた。以前入間でやった最初の耐G訓練以来、久しぶりだった。
「大丈夫ですか?蒼太さん。顔色、良くないですよ」
「――流石に今日は参った。メシ口に入らないかも」
「…そうですか。今日は蒼太さんの好きな鯵の南蛮漬けも仕込んであったんですけど」
「………食う」
妻はにっこりと微笑った。
どうも最近良いように操作されてる感もある気がするが、それは不快と言うよりは、安心して身を委ねられる心地良さの方が大きい感覚でもあった。
「来週から飛ぶらしいよ」
「ようやくですね。ブルーのラストフライトから、あまり飛んでなかったでしょう」
「免許保持の為のフライトだけだったからな。しかもそれはT-4だけだったから、F系は久しぶりだ」
「自信なさそうですね、珍しく」
大きなため息が出た。
アルヴィン――ギルバート少佐が並んで飛ぶとなると、ブランクを超えた技術の向上を目指す目的があるだろう。
恐らくそれは新型機の開発、そのテストフライトとして必要とされる技術をなるべく増やす目的があるに違いない。
「まあ、勇猛果敢がモットーだもんな」
急に今三沢にいるはずの、かつてORとTRとして同じ機体に乗っていた平田先輩の声が聞こえた気がした。
「やるしかないよな」
妻の肩をそっと引き寄せた。



「アラ、サムライボーイ、今度からわたしが貴方の機体を担当するわよ」
たった一日のミーティングを経て、実地に入った。自衛隊も日本の官庁組織の中では無駄が少ない組織ではあるが、アメリカは流石アメリカと言うべきで、会議も最小限な上何事も非常に効率を重視していた。
どう説明したら誤解がないかーー高度に計算された動画やプログラムを見せられ、質疑応答。それだけで十分に座学の研修の3日分は入っている感じだ。
ただ自身から学ぼうとする気力のない者は、当然ながら脱落して行くことになる。
話しかけて来た整備士で准尉のアリサは、整備班でも代表にあたる。
「アルの機体と同じ仕様にするように、指示されているの。まあ、あまり耐重量は気にしなくていいって話だから、身軽さに特化した仕様よね。貴方日本のAir forceでもアクロバットのチームにいたのよね?」
「そうです」
「カオルがベタ惚れしてる夫だって言うから、どんな感じかと思ってたけど、結構素直な感じね」
身長175はあるアリサからウィンクされると、それなりに圧迫感…と言うか迫力があった。
「妻が惚れてるのは俺じゃなくて、飛行機なんじゃないかって付き合い始めてから、分かりました。こっちが任務で乗ってる時ばかり会いに来るんで」
「まあ…!」
アリサはケタケタと笑った。
開け広げな性格らしい。
整備士には珍しいタイプかもしれない。
「よう!なんだ、なんだ。流石レディーキラーのアダ名が付いてただけあるな、ソウタ」
「……一体何処から聞いた噂ですか、少佐」
「お前の元いた隊」
「……」
「何でも『合コン』とか言うパーティーの女子の比率が減って困ってるらしい」
アルヴィンは相変わらずニヤニヤ顔で、こちらを見た。
「まあ、今日からその戦歴を忘れる程しごくから、覚悟しとけ。F-35のシュミレーターにはこちらに来てから、100時間は座ってるか?」
「はい。120時間超えました」
「うん、まあまあだな」
タブレットで何かデータを確認しながら、アルヴィンはアリサにタブレットを渡した。
「よし、行くか。準備して来い」
「了解しました」
ようやく出たフライトへのOKサインに、身が引き締まる感じがした。
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次女妊娠中にQEDにはまりました。
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著作権も一応手放してはいないので、
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……なんじゃ!このネタ!?と
思ったら、目をつむって十数えてなかったことに
して欲しいです^^;
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