タタ奈々と空稲で二次してます。
どちらのジャンルも原作設定をメインとしております。
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今日ついった友達のmoggyさんから、函館の美味しいもの
が届きましたヽ(^。^)ノ
たまたまテレビでご当地グルメのランキングを見ていて、
ついった見たら同じ番組を見ていた模様。
かるーい気持ちで『函館は今何が流行ですか?』と聞いたところ
スナッフルズのチーズオムレット、とのことでした。
しかも親切なことにmoggyさんは、我が家まで送って
下さいました。
すみません、さっそくひとつ食べちゃった…!
すごくコクがあって美味しかったです。
牛さんの近くならではの、素晴らしいお菓子でした。
ウチのちかくはな~(^_^;)
せんべいと芋羊羹だからなあ…。
moggyさん、早めに『八…と晴…』の付くもので
お礼をしたいと思います。チーズのパワーで頑張りますので少々
お待ちください。
すみません、私信でした。
思い切りw
そんな訳で頭は北の大地に飛んじゃってますが、
タタ奈々ハワイ編第八弾!
うまくいけば10話+オマケで終わるかな~?
小説は続き記事からです。
が届きましたヽ(^。^)ノ
たまたまテレビでご当地グルメのランキングを見ていて、
ついった見たら同じ番組を見ていた模様。
かるーい気持ちで『函館は今何が流行ですか?』と聞いたところ
スナッフルズのチーズオムレット、とのことでした。
しかも親切なことにmoggyさんは、我が家まで送って
下さいました。
すみません、さっそくひとつ食べちゃった…!
すごくコクがあって美味しかったです。
牛さんの近くならではの、素晴らしいお菓子でした。
ウチのちかくはな~(^_^;)
せんべいと芋羊羹だからなあ…。
moggyさん、早めに『八…と晴…』の付くもので
お礼をしたいと思います。チーズのパワーで頑張りますので少々
お待ちください。
すみません、私信でした。
思い切りw
そんな訳で頭は北の大地に飛んじゃってますが、
タタ奈々ハワイ編第八弾!
うまくいけば10話+オマケで終わるかな~?
小説は続き記事からです。
◆◆◆
物置部屋の扉がノックされた。
外から御名形史紋の抑揚の少ない声が聞こえる。
「もうすぐミシェルが部屋に戻ります」
奈々は例え自分の帰る場所が、高級ホテルのスウィートルームでも
この物置部屋に残りたいと思った。
しかしそっと崇を見ると、崇は表情はそのままで、
奈々の頭にポンっと手のひらを置いて呟くように言った。
「必ず迎えに行くから」
「タタルさん…」
奈々が扉を開けると、御名形史紋が白いコートを差し出す。
「そのままの格好では目立ちます」
奈々はセーラー服姿だった。その言葉に崇の眉がピクリと動いた。
「行きましょう」
奈々は史紋に差し出されたコートを羽織ると、
名残惜し気に崇を見て、部屋から出た。
崇はふうっと一度大きく呼吸すると、ソファに腰掛ける。
「…何だかロミオとジュリエットみてえだな」
小松崎は少し状況に呆れたように、崇を見た。
「バルコニーを昇って来たのはジュリエットだったけどよ」
「シェイクスピアは実はよく知られたあの肖像の男ではなく、
別の人物だったと言う説がある。
例えば名前を二つに分けてシェイク=スピアで槍を意味し、
槍を持つのは騎士だから、実は貴族の出身ではないかと」
「へえ~。英語の苗字も意味みたいなもんがあるんだな。
日本は漢字のせいで意味から来る読み方を当て字にした、
名前なんか一杯あるだろ?」
「………」
途端、額のあたりで指をつんつんと動かしていた崇が固まった。
「…タタル?」
「ああっ!」
そのまま乱暴に髪をかきあげる。
「なんだ。そんなことだったのか!」
「なんだ、なんだ。何か判ったのか?」
「まずは沙織くんからの報告を待とう。後――いやもしかしたら」
崇はすとんとソファに座り込むと、何かブツブツ呟き、じきに黙りこんだ。
小松崎はいつものことだと呆れたように崇を見て、
胸ポケットから煙草を取り出した。
「奈々、明日はエステしましょう」
「え」
スウィートルームのリビングに運ばれた、これまたロココ調の
豪華なテーブルにシルクのテーブルクロスがかけられ、
その上にはハワイ風にアレンジされた、
オーガニック素材のフレンチのコース料理が並んでいた。
奈々はミシェルと向かい合って夕飯――ディナーを摂っていた。
流石にセーラー服を脱ぎ、今は藍染めの高価そうな浴衣を
着ている奈々である。
「明後日このホテルで、僕が改良したプルメリアを
披露することになっています。効果的な発表の仕方を
したいと思っているから、奈々にも参加して欲しいです」
上品にナイフとフォークを動かしながら、ミシェルはにこりと笑った。
「パーティでは最高の奈々を、皆に披露したい」
「わ、わたしを、ですか?」
「まあ――君の法律上の夫がその時君をきちんと迎えに
来れるのならば、君を案山子男の元に返してあげてもいいんですが」
「本当ですか?!」
「パーティの時に事件も解決するでしょう。
少し情報が足りないが…ミスター伊達が取引をしていた宗教団体は、
よくこのホテルに滞在するゲストです。
彼らはハワイにある自然の力を魂に取り入れることを主旨として、
活動しているとか。まあ、ハワイではよく…」
「マナって言うんですよね?」
奈々は遠慮がちに言った。
「よくご存じですね、奈々」
ミシェルは微笑んだ。
「それでも彼らは信仰する為のモノ…キリスト教だったら
十字架のような物を必要としていたようで、
ミスター伊達から神様を現すものを手に入れた、
と言っていたそうです」
「伊達さんは一体どんなお仕事だったんですか?」
「美術商、とでも言えばいいでしょうか?あまり評判は
よくなかったようですが」
「まあ…」
奈々は考えた。崇の側には小松崎がいる。
きっとこれくらいの情報ならば掴んでいるだろう。
崇は「必ず迎えに行く」と言っていた。
奈々にとっては、それは絶対だ。
「明日は朝はまずサウナです。このホテルのエステは、
自慢ではありませんがアメリカでは最高のランクです。
楽しみにして下さい」
奈々は表面では微笑んでいたが、内心小さくため息をついた。
今日もオアフ島は良い天気だった。
だから夕日が落ちきった後の夜空も、何処か透明感がある。
崇は窓辺に立って、手製のステアしたホワイトレディを飲んでいた。
どういう訳か、小松崎がビフィータジンと
ホワイトキュラソーを手にいれて来たのだ。
崇にとって『ホワイトレディ』は、白衣姿の奈々を意味していた。
奈々がいつも頼むカクテルだから、と言うのもある。
しかしそれ以外にもジンベースで他のラムやウォッカベースの
女性向けカクテルに比べると、辛口でさっぱりした印象の
ホワイトレディは、いつも感情にぶれることのない、
奈々の理性的な性格を表しているように思えた。
だからと言って、ただ冷静に冷たい訳ではない。
女性らしい柔らかさが重なって――それは薬剤師の仕事をしている時の、
狭いホワイト薬局の中をくるくると動き回る奈々を思い出させるのだ。
仕事で祐天寺駅前を通ると、こっそり薬局を覗いているのは奈々には内緒だ。
多分、明後日までには事件は解決する。
警察が納得すれば、奈々も崇も今の状況から解放されるだろうし、
そうしたら日本に帰って、旅行はまた仕切り直せばいい。
奈々と共に暮らすようになって、崇の生活は明らかに『無駄』な時間や
手間が増えたが、それをごく当たり前のように受け止めている
自分がいることを、崇は自覚してもいた。
朝になると、ホテルのスタッフらしき制服姿の女性が現れた。
「お迎えに参りました」
スタッフは白人だったが、流暢な日本語で奈々に微笑んだ。
まずは太陽の光がガラス越しに降り注ぐ、バスルームに通される。
「あ、あの一人で大丈夫!ですっ」
奈々は必死にバスルームの入口で主張した。
そうでもしないと、なんだか全てお世話されてしまいそうな気がしたからだ。
スタッフは表情を変えることなく、丁寧にお辞儀をした。
「かしこまりました。お済みになりましたら、お呼びだし下さい」
奈々はホッすると、表面が泡で覆われた、大きな陶器のバスタブを見つめた。
「わ~、桑原さん、なんかシンデレラか小公女セーラみたいですね」
彩子はフロントで尋ねて、崇のいる物置部屋にやって来た。
「彩子くんか…」
「お母さんが『桑原くんがものすごく困るだろう』からって。
あのわたしの携帯、国際仕様なんで母と話しますか?」
「………今はいい」
崇が内心複雑な気持ちで断った時に、ドアがノックされた。
「桑原様、明日のパーティの招待状をお持ちしました」
ドアを開くと、ホテルの支配人らしき男が立っていた。
「ミシェル・エルガー氏からの伝言です。
『ドレスコードがあるので、それに従わなければ、
君に参加資格はない』だそうです」
「……………」
「ドレスコードってえと…」
小松崎が呟いた。
「パーティはこのホテルのレセプション会場で行われます。
参加者は皆、フォーマルを義務付けられております。
今の桑原様ですと、髪型から失格かと」
「…成程」
支配人は一礼すると、部屋から出ていった。
すかさず彩子が驚いた声をあげた。
「…お母さん、このことを言ってたんだ」
「………?」
崇が尋ねる間もなく、再びドアがノックされ、
今度は声をかけるまでもなく開かれた。
「感激だわ~。このホテルの設備、最高よ。
こんな場所で桑原さんを『また』キレイに出来るなんて
アタシシアワセ♪」
「…誰だ、このあんちゃん」
小松崎は心底驚いた表情で、ドアを開けた男?を見た。
「小松崎さん、失礼ですよ。ヒトミさんは青山通りの
カリスマ美容師で知られた、桑原さんの頭を唯一
『美しく』出来る人材なんです」
それは崇と奈々の結婚式で、沙織が見つけてきた美容師だった。
身長が小松崎よりも高くがっちりしている。
なかなか逞しい身体の持ち主だが、着ているのはフリルの沢山
ついた花柄のシルクのブラウスだった。
「………………」
崇の白い額が心持ちいつもより、白く見える。
「まあ、厄介なことはさっさと片付けるに限る。
彩子くん、君、他にお母さんから何か聞かされてないか?」
「秋月さんはお母さんの教団のハワイ支部が、保護しています」
「月修寺の?」
「なんでもアメリカのお金持ちの間で禅が流行って、
ハワイにも禅の道場があるとか」
「成程」
「秋月さんはお母さん方の姓が『八多』だそうで、
お祖父さんは養蜂家だそうですよ」
「八多…ハタ…秦氏か」
「お母さん方のお墓が月修寺の末寺にあるそうです」
「ありがとう。十分だ。それで五十嵐先生はご存じだったんだな」
「今年東に向かうのは桑原さんにとっては難しい運勢だって、
言ってましたよ。でも元々女難の相に近い運勢の持ち主だから、
仕方がないって」
その『女難』の中に弥生自身も数えられてることを、
果たして弥生は解っているのだろうか?
先生ならば確信犯だろう、そう思って、
崇はハワイに来て何度目だろう。大きくため息をついた。
※この分だと、弥生先生も登場??
あんなIQの高い人ばかり取り扱えません~(T_T)
物置部屋の扉がノックされた。
外から御名形史紋の抑揚の少ない声が聞こえる。
「もうすぐミシェルが部屋に戻ります」
奈々は例え自分の帰る場所が、高級ホテルのスウィートルームでも
この物置部屋に残りたいと思った。
しかしそっと崇を見ると、崇は表情はそのままで、
奈々の頭にポンっと手のひらを置いて呟くように言った。
「必ず迎えに行くから」
「タタルさん…」
奈々が扉を開けると、御名形史紋が白いコートを差し出す。
「そのままの格好では目立ちます」
奈々はセーラー服姿だった。その言葉に崇の眉がピクリと動いた。
「行きましょう」
奈々は史紋に差し出されたコートを羽織ると、
名残惜し気に崇を見て、部屋から出た。
崇はふうっと一度大きく呼吸すると、ソファに腰掛ける。
「…何だかロミオとジュリエットみてえだな」
小松崎は少し状況に呆れたように、崇を見た。
「バルコニーを昇って来たのはジュリエットだったけどよ」
「シェイクスピアは実はよく知られたあの肖像の男ではなく、
別の人物だったと言う説がある。
例えば名前を二つに分けてシェイク=スピアで槍を意味し、
槍を持つのは騎士だから、実は貴族の出身ではないかと」
「へえ~。英語の苗字も意味みたいなもんがあるんだな。
日本は漢字のせいで意味から来る読み方を当て字にした、
名前なんか一杯あるだろ?」
「………」
途端、額のあたりで指をつんつんと動かしていた崇が固まった。
「…タタル?」
「ああっ!」
そのまま乱暴に髪をかきあげる。
「なんだ。そんなことだったのか!」
「なんだ、なんだ。何か判ったのか?」
「まずは沙織くんからの報告を待とう。後――いやもしかしたら」
崇はすとんとソファに座り込むと、何かブツブツ呟き、じきに黙りこんだ。
小松崎はいつものことだと呆れたように崇を見て、
胸ポケットから煙草を取り出した。
「奈々、明日はエステしましょう」
「え」
スウィートルームのリビングに運ばれた、これまたロココ調の
豪華なテーブルにシルクのテーブルクロスがかけられ、
その上にはハワイ風にアレンジされた、
オーガニック素材のフレンチのコース料理が並んでいた。
奈々はミシェルと向かい合って夕飯――ディナーを摂っていた。
流石にセーラー服を脱ぎ、今は藍染めの高価そうな浴衣を
着ている奈々である。
「明後日このホテルで、僕が改良したプルメリアを
披露することになっています。効果的な発表の仕方を
したいと思っているから、奈々にも参加して欲しいです」
上品にナイフとフォークを動かしながら、ミシェルはにこりと笑った。
「パーティでは最高の奈々を、皆に披露したい」
「わ、わたしを、ですか?」
「まあ――君の法律上の夫がその時君をきちんと迎えに
来れるのならば、君を案山子男の元に返してあげてもいいんですが」
「本当ですか?!」
「パーティの時に事件も解決するでしょう。
少し情報が足りないが…ミスター伊達が取引をしていた宗教団体は、
よくこのホテルに滞在するゲストです。
彼らはハワイにある自然の力を魂に取り入れることを主旨として、
活動しているとか。まあ、ハワイではよく…」
「マナって言うんですよね?」
奈々は遠慮がちに言った。
「よくご存じですね、奈々」
ミシェルは微笑んだ。
「それでも彼らは信仰する為のモノ…キリスト教だったら
十字架のような物を必要としていたようで、
ミスター伊達から神様を現すものを手に入れた、
と言っていたそうです」
「伊達さんは一体どんなお仕事だったんですか?」
「美術商、とでも言えばいいでしょうか?あまり評判は
よくなかったようですが」
「まあ…」
奈々は考えた。崇の側には小松崎がいる。
きっとこれくらいの情報ならば掴んでいるだろう。
崇は「必ず迎えに行く」と言っていた。
奈々にとっては、それは絶対だ。
「明日は朝はまずサウナです。このホテルのエステは、
自慢ではありませんがアメリカでは最高のランクです。
楽しみにして下さい」
奈々は表面では微笑んでいたが、内心小さくため息をついた。
今日もオアフ島は良い天気だった。
だから夕日が落ちきった後の夜空も、何処か透明感がある。
崇は窓辺に立って、手製のステアしたホワイトレディを飲んでいた。
どういう訳か、小松崎がビフィータジンと
ホワイトキュラソーを手にいれて来たのだ。
崇にとって『ホワイトレディ』は、白衣姿の奈々を意味していた。
奈々がいつも頼むカクテルだから、と言うのもある。
しかしそれ以外にもジンベースで他のラムやウォッカベースの
女性向けカクテルに比べると、辛口でさっぱりした印象の
ホワイトレディは、いつも感情にぶれることのない、
奈々の理性的な性格を表しているように思えた。
だからと言って、ただ冷静に冷たい訳ではない。
女性らしい柔らかさが重なって――それは薬剤師の仕事をしている時の、
狭いホワイト薬局の中をくるくると動き回る奈々を思い出させるのだ。
仕事で祐天寺駅前を通ると、こっそり薬局を覗いているのは奈々には内緒だ。
多分、明後日までには事件は解決する。
警察が納得すれば、奈々も崇も今の状況から解放されるだろうし、
そうしたら日本に帰って、旅行はまた仕切り直せばいい。
奈々と共に暮らすようになって、崇の生活は明らかに『無駄』な時間や
手間が増えたが、それをごく当たり前のように受け止めている
自分がいることを、崇は自覚してもいた。
朝になると、ホテルのスタッフらしき制服姿の女性が現れた。
「お迎えに参りました」
スタッフは白人だったが、流暢な日本語で奈々に微笑んだ。
まずは太陽の光がガラス越しに降り注ぐ、バスルームに通される。
「あ、あの一人で大丈夫!ですっ」
奈々は必死にバスルームの入口で主張した。
そうでもしないと、なんだか全てお世話されてしまいそうな気がしたからだ。
スタッフは表情を変えることなく、丁寧にお辞儀をした。
「かしこまりました。お済みになりましたら、お呼びだし下さい」
奈々はホッすると、表面が泡で覆われた、大きな陶器のバスタブを見つめた。
「わ~、桑原さん、なんかシンデレラか小公女セーラみたいですね」
彩子はフロントで尋ねて、崇のいる物置部屋にやって来た。
「彩子くんか…」
「お母さんが『桑原くんがものすごく困るだろう』からって。
あのわたしの携帯、国際仕様なんで母と話しますか?」
「………今はいい」
崇が内心複雑な気持ちで断った時に、ドアがノックされた。
「桑原様、明日のパーティの招待状をお持ちしました」
ドアを開くと、ホテルの支配人らしき男が立っていた。
「ミシェル・エルガー氏からの伝言です。
『ドレスコードがあるので、それに従わなければ、
君に参加資格はない』だそうです」
「……………」
「ドレスコードってえと…」
小松崎が呟いた。
「パーティはこのホテルのレセプション会場で行われます。
参加者は皆、フォーマルを義務付けられております。
今の桑原様ですと、髪型から失格かと」
「…成程」
支配人は一礼すると、部屋から出ていった。
すかさず彩子が驚いた声をあげた。
「…お母さん、このことを言ってたんだ」
「………?」
崇が尋ねる間もなく、再びドアがノックされ、
今度は声をかけるまでもなく開かれた。
「感激だわ~。このホテルの設備、最高よ。
こんな場所で桑原さんを『また』キレイに出来るなんて
アタシシアワセ♪」
「…誰だ、このあんちゃん」
小松崎は心底驚いた表情で、ドアを開けた男?を見た。
「小松崎さん、失礼ですよ。ヒトミさんは青山通りの
カリスマ美容師で知られた、桑原さんの頭を唯一
『美しく』出来る人材なんです」
それは崇と奈々の結婚式で、沙織が見つけてきた美容師だった。
身長が小松崎よりも高くがっちりしている。
なかなか逞しい身体の持ち主だが、着ているのはフリルの沢山
ついた花柄のシルクのブラウスだった。
「………………」
崇の白い額が心持ちいつもより、白く見える。
「まあ、厄介なことはさっさと片付けるに限る。
彩子くん、君、他にお母さんから何か聞かされてないか?」
「秋月さんはお母さんの教団のハワイ支部が、保護しています」
「月修寺の?」
「なんでもアメリカのお金持ちの間で禅が流行って、
ハワイにも禅の道場があるとか」
「成程」
「秋月さんはお母さん方の姓が『八多』だそうで、
お祖父さんは養蜂家だそうですよ」
「八多…ハタ…秦氏か」
「お母さん方のお墓が月修寺の末寺にあるそうです」
「ありがとう。十分だ。それで五十嵐先生はご存じだったんだな」
「今年東に向かうのは桑原さんにとっては難しい運勢だって、
言ってましたよ。でも元々女難の相に近い運勢の持ち主だから、
仕方がないって」
その『女難』の中に弥生自身も数えられてることを、
果たして弥生は解っているのだろうか?
先生ならば確信犯だろう、そう思って、
崇はハワイに来て何度目だろう。大きくため息をついた。
※この分だと、弥生先生も登場??
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プロフィール
HN:
森伊蔵
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性別:
非公開
職業:
主婦
趣味:
読書・お絵かき・料理
自己紹介:
次女妊娠中にQEDにはまりました。
当然ですが、原作者および版権元様とは
一切関係がありません。
閲覧に関しては、個人で責任を負ってください。
著作権も一応手放してはいないので、
ご利用の際はご一報下さい。
……なんじゃ!このネタ!?と
思ったら、目をつむって十数えてなかったことに
して欲しいです^^;
当然ですが、原作者および版権元様とは
一切関係がありません。
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……なんじゃ!このネタ!?と
思ったら、目をつむって十数えてなかったことに
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