今日は１０の質問、空井くんバージョンです。
インタビュアーは広報室の特攻隊長、片山さんと
フィクサー比嘉さん。(ニコニコしてるけど何気に黒いような気がするｗ)

さて空井くんは赤裸々に自分を語るのか？
それとも逃げ切れるのか？


拍手ありがとうございます！
ＱＥＤの方でも。

あの…広報室で来られた方、もしもだもだしたカップルが
お好きでしたら、高田崇史先生著のＱＥＤもおすすめです。
なにせ彼らはノベルズ17冊分ももだもだしました(爆)
正直もだもだ感ではどのカップルにも負けてないと思いますｗ


と言う訳で小説は続き記事からです。

[12回]

◆◆◆


空：なんですか！片山さんっ。
　　いきなりロッカー室に連れ込んだりして。
片：ふ、ふ、ふ、ふっ。これから『空井に彼女が出来た記念、
　　吊し上げ大会』を開催する。
空：ひどいなあ、何で僕のインタビュアーが片山さんなんですか？！
比：僕もいるよ
空：比嘉さん！
比：念のために聞いておくけど鷺坂室長に心の襞の一枚一枚を赤裸々に
　　されるのと、僕にやんわり真実を話すのと、
　　どちらがいい？(にっこり)
空：……リカ…彼女は誰がインタビュアーなんですか？
片：……室長
空：(ガタンと椅子から立ち上がり入口向かう)
片：比嘉！入口塞げっ
 
 
(ロッカー室にものすごい物音が響くこと１０分)
Ｑ１．稲葉さんのどんな所が好きですか？
片：(肩で息をしながら)くそー。やっぱり元パイロットは体力半端ねぇな。
空：(パイプ椅子にロープでぐるぐる巻き)こう言うのって拷問って
　　言いませんか？
比：拷問？やだなあ、空井くん。此処は防衛省のロッカー室だよ。
　　そんなことある訳ないでしょう。
片：何かお前が稲ぴょんに惚れた理由なんて、今更って気もするが、
　　一応聞いておいてやる。
空：やっぱりあの時かなあ…彼女が頭撫でてくれて。
片：マゾっ気あるんじゃねえか、お前。泣かせたの稲ぴょんだろ？
空：そんなことは！
片：稲ぴょんになら踏んづけられても、嬉しいだろ～。
比：松島で再会した時はどうだったの？震災の時、
　　家族よりも先にメールしたんでしょう？
空：…久しぶりにあった彼女がとても凜としていて、
　　自分は彼女に心の底から会いたかったんだと自覚しました。
比：士官は三年以上は同じ場所にはいられないからね。
　　入間に配属になった時はどうだった。
空：勿論松島のことは今でも気になってはいますが…ブルーの帰還も見届けて、
　　少しホッとしてから日に日に彼女のことばかり考えてる自分がいました。
 
 
Ｑ２．二人でデートしたい場所はありますか？
片：自衛官のデートって結構難しいよな。
空：あまり遠出は出来ませんね。
片：それに今はアレだろ。何処か行くより、こう、二人で
　　やりまくりたいと言う…
空：片山さん、どうしてそっちの話ばっかり。
　　確かに今の所、二人で向かい合って食事したり、
　　並んでテレビ観たりするだけで嬉しいですが。
比：うんうん、解るな～。ところで入間基地なら八月に七夕祭が
　　あるんじゃない？
空：はい。広報室でも飾りつけの為に、色々作りました。
　　皆手作りで、僕、ブルー、段ボールで作りました。自信作です。
比：稲葉さん、誘ったの？
空：勿論。何とか仕事に託つけられないかって彼女考えてたけど、
　　出来れば普通のデートで来て欲しいです。
片：浴衣姿とかでか(にやり)
空：な、なんでそんなこと解るんですかっ？
片：顔に描いてあるんだよ、お前は。
比：鷺坂室長は任せとけって言ってたよ。
空：え？！本当ですか？
比：名付けて『天の羽衣大作戦』だそうです。
空：羽衣？
片：…脱がせると帰れなくなると言う。
空：なっ…(真っ赤になる)
片：こう言うのは人生の先輩に従っておく方がいいぞ～。
 
 
Ｑ３．稲葉さんに着て欲しい服はありますか？
比：今浴衣が出たけど
片：アレだろ、ヒモのパンツとかレースで透けてるブラとか…
比：片山さん、それくらいで。じゃないとＲ指定付きの放送になって
　　しまうから。
空：いつも仕事帰りが多いから、たまにはワンピースとかもいいなあ…と。
比：もうボチボチ夏だしねー。
片：うん、やっぱり露出度高いヤツだな。(サラサラと紙に描く)
　　こんなのどうだ。
空：……！(食い入るように見る)
比：いやー、片山さんにこんなセンスがあるとは。
　　この脇の見えるような、見えないようなラインが魅力的だねー。
 
 
Ｑ４．稲葉さんの困った所は何処ですか？
空：彼女にある一定量以上のアルコールは飲ませたくない。
片：あ～、あったねー。柚木と一緒にトラになってた。
空：確かに酔ってる時の彼女はいつもの生真面目さがなくなって、
　　魅力的な所も沢山あるけど。
比：例えば？
空：とろけそうな笑顔で微笑んだり、可愛い声で名前を呼んで
　　抱き付いてきたり…。
片：ほほう。
空：だから自分以外の人間には絶対見せたくないです。
片：もし見ちゃったら…
空：すぐさまＦ―１５で撃墜ですっ(握りこぶし)
比：空井くん、僕たち自衛官なのを忘れないようにね＾＾；
 
 
Ｑ５．二人でいられて嬉しかったことは？
空：それはやっぱり『宙』によるブルーの体験搭乗の時かな。
　　初めて自分の企画が実現して、それを彼女が隣で見てくれたのは
　　嬉しかったです。あと…。
片：隊員募集のＣＭだろ！
空：はい。Ｃ―１輸送機が上空を通って、彼女が秋山整備士に微笑んだ時、
　　つい…。
比：解った。ヤキモチ妬いたんでしょー。
空：…はい。
片：小さいヤツだなー。
比：稲葉さん、滅多に全開で笑わないからね。
空：今でもあの笑顔は忘れられない。
 
 
Ｑ６．二人でいて心配なことは？
片：俺は心配したぞ。お前らこのまま出来ないんじゃないかと。
空：余計なお世話ですよっ。
比：僕は中学生じゃないんだから、大丈夫って言ったんだけど。
空：タイミングが悪かっただけです。
　　心配と言えば、心配なことは山程あるけど…。
片：稲ぴょんの仕事は多くの人間が関わるからな～。
　　『宙』みたいな芸能人もいるし。
空：…………。
　　二人で会ってる時も結構職場の人からのメールが来るんですよね
　　…緊急の場合以外、彼女は返事しないでいますが。
片：なかなか自分一人のものにならない訳だ。
空：自分の気持ちだけ押し付けるようなこと出来ないし、
　　自分だっていざと言う時は彼女の側にはいられない。
　　それは解っているんですが…。
片：(ポンと肩に手を置いて)空井くん、大人になったな。
　　稲ぴょんと一発やってやっと男になれたんだ。
空：ちょっ、ちょっと待って下さい。何も彼女が最初って訳じゃ…！
比：ふうん。
片：ほお～。
空：(しまった)
 
 
Ｑ７．二人で一緒にやりたいことは
空：今となっては無理ですが、一度彼女を戦闘機に乗せたかったな。
片：上空デートか。
空：空も海も、あれほど綺麗に見える場所はないです。
比：そうだろうね～。
空：実現可能な所では、一週間くらい旅行に行きたいかな。難しいかな。
比：一つ方法があるよ。
空：え？
比：新婚旅行なら二人で休めるんじゃない？
空：……新婚旅行。(じっと考える)
 
 
Ｑ８．子供は何人欲しいですか？男の子？女の子？
片：お前らさっさと結婚して、ハネムーンベビーの二人や三人
　　作って来いよ。
比：男の子五人でブルーのパイロットって言うのもありかな？
空：女の子……リカそっくりな。
片、比：…………。
空：きっと美人に育つんだろうな。
　　でも悪い男が寄って来て『お嬢さんを下さい』とか言うかもしれない。
　　そしたら『俺に勝てないような男にはやれない』って言って
　　…デートは必ずレーダーで感知して…。
片：……比嘉。
比：ん？
片：今はＧＰＳって便利なものもあるって教えてやれよ。
 
 
Ｑ９．稲葉さんに秘密のことはありますか？
空：ありません！
片：あ、最初からガードに走りやがった。
比：空井くん、さっきの話なんだけど。
空：さっき？
比：実は今までの会話、全部僕のスマホで録音しちゃったんだよね～。
空：ひ、比嘉さんっ。
比：これ、全部を彼女が聞くよりは情報の開示の一つや二つ、
　　惜しくないんじゃない？
空：―――――！
　(ため息)わかりました。じゃあ、一つだけ。
比：うん、空井くんは物分かりがいいね。
片：(比嘉だけは絶対敵に回せない)
空：実は携帯で彼女の寝顔を撮りました。
片：見せろ！
空：嫌です。
比：見せたくないような格好の写真なんだ？
空：比嘉さんっ。
 
 
Ｑ１０．最後に稲葉さんにひとこと！
比：そう言えばさっき給湯室にブランデーの瓶があったけど…
片：(ジェスチャーで比嘉に黙っているようにサイン)
空：…………まさか！
　(ガタンと立ち上がり、ロープが落ち、椅子が倒れる)
片：げっ、マズイ！鷺坂室長に叱られる！
(空井、一目散にロッカー室を出て応接室に向かう。
以下『稲葉リカに１０の質問』に続く)


※入間川の七夕祭りは実在のお祭りです。毎年八月初旬にあります(^.^)
　私の子供の頃の話ですが、確か空自でも飾り出展してた気が…。
　違うかな？
　近いうちにお祭りの話も描きたいな～。