タタ奈々と空稲で二次してます。
どちらのジャンルも原作設定をメインとしております。
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思ったより早く更新しましたが、時系列、ふっとばしました。
うーん、こんなに落ち着いた人になるとは思わなかったなーw
間を埋めるのは、資料の集まり方と、見て考える時間があるかどうかでしょうか?
F-3(X-2)の開発からその後の話になりますかね~(;^_^A
正直まったくわからない世界を書いてるなっていうのが、蒼太のシリーズなので、
突っ込みどころは満載だろうと思います。
ただ普段飛行機と言うか自衛隊機について考えてたことは、一通り書けたような
気がします。
言葉ひとつ、受け止め方は何通りもある訳で、ストレートに書いても伝わりにくいものが、
フィクション通すと少し伝わりやすくなるのでは……と考えながら書きました。
そう言う意味では蒼太はずいぶん書きたいこと書かせてくれたキャラクターでした。
セリフや行動が気障だったので、ずいぶん書きながら布団にもぐりたくなったり、
笑い転げたくなったりはしたのですがw
このころになると、空稲夫婦はもう落ち着いて過ごしてますね。
今女性のキャリアやそれぞれの働き方、育児の在り方が厳しく問われていますが、
そんな問題がナチュラルにでてきたのも、この二人ならではでした。
どうしても女性が譲る場面がでてきて(息子夫婦は実際に郁の方が一歩引くことになった)、
なかなかフィクションの上でも納得のいく夫婦の在り方って、難しいんだなと
色々考えました。
それでもお互い話し合って譲り合って、嫌な形でない妥協が出来ると、
それなりにうまく過ごせる…そうできたらいいなと思いながら書いていたのが、
空稲でした。
小説は続き記事からです。
うーん、こんなに落ち着いた人になるとは思わなかったなーw
間を埋めるのは、資料の集まり方と、見て考える時間があるかどうかでしょうか?
F-3(X-2)の開発からその後の話になりますかね~(;^_^A
正直まったくわからない世界を書いてるなっていうのが、蒼太のシリーズなので、
突っ込みどころは満載だろうと思います。
ただ普段飛行機と言うか自衛隊機について考えてたことは、一通り書けたような
気がします。
言葉ひとつ、受け止め方は何通りもある訳で、ストレートに書いても伝わりにくいものが、
フィクション通すと少し伝わりやすくなるのでは……と考えながら書きました。
そう言う意味では蒼太はずいぶん書きたいこと書かせてくれたキャラクターでした。
セリフや行動が気障だったので、ずいぶん書きながら布団にもぐりたくなったり、
笑い転げたくなったりはしたのですがw
このころになると、空稲夫婦はもう落ち着いて過ごしてますね。
今女性のキャリアやそれぞれの働き方、育児の在り方が厳しく問われていますが、
そんな問題がナチュラルにでてきたのも、この二人ならではでした。
どうしても女性が譲る場面がでてきて(息子夫婦は実際に郁の方が一歩引くことになった)、
なかなかフィクションの上でも納得のいく夫婦の在り方って、難しいんだなと
色々考えました。
それでもお互い話し合って譲り合って、嫌な形でない妥協が出来ると、
それなりにうまく過ごせる…そうできたらいいなと思いながら書いていたのが、
空稲でした。
小説は続き記事からです。
◆◆◆
一年間普天間のベースキャンプにて、強化訓練を終え、アメリカ合衆国ヒューストンにあるアメリカ航空宇宙局、通称NASAの訓練施設に異動。
妻の郁はひと月後、NASA周辺の国が借りているフラットに、移動。
開発当時X-2と呼ばれていたF-3の生産ラインを活かした、コードネーム、Dragonfly
のテスト飛行は既に始まっていたが、アメリカ側のパイロットが全て辞退する形で、日本の協力を開始。
当時両国間で問題になっていた貿易摩擦の問題の取り引き材料の一つとして提案されたのが、日本のパイロットの参加だった。
ただし調整や整備、細かな機器の生産を日本で請け負うことになる。
テスト中テスト後の安全性を考えて、生産のライセンスをアメリカに引き渡してでも、安全を第一にと主張した、当時の首相と防衛大臣の判断だった。
5年後、テストパイロットの任期を終える。パイロットとして任務に着いたのは、3年。残り2年は、後任への引継ぎ業務。
7月、日本へ帰国。
妻の郁は長男の知音(かずね)を連れて半年前に帰国。
航空自衛隊、航空戦術教導団飛行教導隊に勤務。
横田基地から小松基地に異動。
機体が1990年から使用されていたF-15JからF-35に変更。
ライセンスの新たな取得、更新。
ノートを閉じた。
ため息が思わず漏れる。
やっぱりメモとは言え記録は毎日取らなきゃダメだなぁと、自分を省みる。
小松に来てからの方が細かな連絡事項が多く、現実に追われて、なかなか過去のことまで整理してる時間のゆとりがなかった。
20代の時は何でもなかったのに。
……認めたくないが、俺も歳か?
先にこの隊に着任しており、今や上官でもある平田二佐は、飛行教導隊程、繊細さを要求される任務はないと話していた。
「俺たちが相手にしてるのは、機械じゃなくてナマモノ、人間だからな。しかももうそれなりの技術(テクニック)があって、鼻っ柱の強い奴ら相手に教え導くなんて、厄介この上ない。SKY、油断するなよ」
小松に来るまで、アメリカではほぼ機械とその性能に対して格闘していた身としては、新鮮この上ない今の任務だ。
「Nothing is as scary as I can…」
「蒼太さん!」
「うわっ!」
急に背後から妻の声が聞こえて、びっくりして振り向いた。
「すみません、何度声をかけても返事しなかったから……」
「ゴメン、何?」
「青伊(あおい)が飛行機見に、基地の側まで行きたいんですって。パパは今話しかけて大丈夫か聞かれました」
「今日は救難機の夜間訓練があるからなぁ」
青伊は小松に着任早々生まれた娘で、今二歳だ。
少し困った事……妻の郁はただの違いだと常々話していたが、その実彼女が心底心配しているとわかることがある。彼女は表情には出さなかったが。
長男の知音は今7歳、発語するのが遅く5歳になってようやく話し始めた。
今でも同年齢の子供と比べれば語彙は少ない。
一日中ピアノに向かい合っている。
7歳だと言うのに、大抵のピアノ教師が驚く程音が多彩だった。
5年前に闘病の末亡くなった妻の義兄が、知音にピアノを薦めた最初の人物だ。
亡くなる前、既に会話が出来なくなった彼は脳波が直にパソコンに伝わる形を使って、コンタクトを取っていた。
「知音は必要があれば話し出すだろうから、何も心配いらない。ピアノの方が意志を伝えるのに効率が良いから、そちらを選んだのだろう」
一見突き放すような言葉だが、仕事のパートナーでもあり、実質は少なくとも家族ではあった義妹を精一杯労わった、彼なりの思いやりだったと思う。
最後のひと息まで闘い抜いた不屈の人物の言葉は説得力があり、妻も先への不安は置いて信じることにしたようだった。
そして長男の5年後に生まれた、青伊ーーーこれまた2歳児だと言うのに、本当に2歳かと思う程難解な言葉を喋る。
それが航空関係に偏っているせいか、親父など調子に乗って、専門誌を見せながらずっと青伊に貼り付いている。
俺が生まれた頃から女の子を、と内心望んでいたらしいので、やっと念願叶ったのが嬉しいのか、子供の興味が年相応でなくても構わないようだった。
青伊は顔立ちも親父似だと、妻も母も笑っていた。
「今日は天気も良いようだし、行くか。青伊!」
「……あい」
「うん、ちゃんと上着着たな。10月とは言え寒いからな」
小松周辺は気圧や大陸との地形の関係か、なかなか快晴の日が少ない。
大抵はどんよりと曇っている。
航空祭も台風で中止になった過去があり、最近では小松の航空祭に参加出来るとラッキーになるなどと言われていた。
「今日はちょう、調整してた、ロクマルたんがようやく、ふら、フライトなの」
「ああ、そう言えば」
先日福井方面の水害に出動後、修理してたって言ってたっけ。
「ちょっと遠いけど、いつもの場所、行くか?」
「らじゃ!」
子供用椅子の付いた自転車をガレージから出すと、青伊はよいしょと手伝うまでもなく、自転車に乗り込んだ。
身体能力も高いよな、2歳にしちゃ。
親バカとは思いつつ、娘の自立した動きに関心してしまう。
「はい、テイク・オフの準備はオッケーですか?」
「オッケーでしゅ!」
街の郊外にある、小高い丘まで自転車を走らせた。
既に途中通りかかる空き地は、薄も枯れ始め、秋も終わりを告げていた。
今朝の天気予報では来週雪が降ると言っている。どうりで空気がキンと冷たい筈だ。
前に乗る青伊の頬も赤い。
15分程で目的地の広場に着いた。
見上げると、宇宙さながらの夜空が広がっている。
月のない夜なのだ。
「あの四角形がペガサス座だな。少し下って牡牛座、昴……」
「パパはアメリカでせいじゃ、おぼえたでしゅ?」
「うん、かーちゃん口説くのにな」
意味がわかったのか、青伊はケタケタと笑った。
「ママにはあいらぶゆって言わないと、分かんないでしゅ」
「……簡単じゃないの」
アメリカの生活で一つ気が付いたのは、妻は日本語で口説いても反応が今ひとつ鈍かったが、英語ならばダイレクトな反応があった事だ。
よくよく聞いてみると、海外生活の非常に長かった妻は、家庭内ではフランス語ドイツ語併用、対外的には英語を使用していたとのこと。
彼女にとっては日本語は外国語だったのだ。
……早く言って欲しかった。
だが、だからと言って、I love youなんて日常的に言える訳がない。
「あ、ゆー125えーでしゅ」
キィーンと音を立てて基地から一機の空色の機体が上がった。
「青伊はU-125A好きだなぁ」
「人をたしゅける飛行機でしゅ」
「飛行機は皆んな人を助ける為に飛んでるんだよ、本当は」
「あとお顔がしゅっとして、イケメンでしゅ」
「それがホンネか」
水色の腹を見せて、音を響かせU-125Aは通過して行った。
そして続いてロクマルのプロペラ音。
「ロクマルたんはリカちゃんが好きでしゅね」
濃紺の洋上迷彩は夜空に溶け、ライトはまるで星に見えた。
バタバタと低いプロペラ音が通り過ぎるまで、娘と二人、じっと夜空を見上げていた。
「今日も海に訓練行くんでしゅね」
「うん、無事に帰って来ますように!」
「無事でしゅよ」
「分かってるし信じてるけど、パイロットも整備士も毎回そう思うんだよ。帰るをカエルに引っ掛けて部隊マークがカエルの部隊もあるんだから」
「ママが、今パパがここにいるのは、おまもりのおかげって言ってたでしゅ」
7年前沖縄の米軍基地内にいた頃、操縦してたイーグルがレーダーから消えた上、不時着した事故があった。あの時何故か妻から貰った御守りのアクアマリンのピアスは、割れていた。
以来、妻は相当な心配症で引っ越す度に土地の神社に必ずお参りをする。
苦労ばかり掛けてる。
「ママと知音と青伊がいるから、パパは必ず帰って来るんだよ」
青伊を抱き上げて、肩車する。
「ほえー」
「お空少しは近いか?」
「うん」
自分より下の代にはなるが、既に戦闘機に女性のパイロットが配備されてそろそろ10年になろうとしている。
計画は自分が生まれた頃からあったが、運用まではやはり時間がかかった。
それでもーー時計の針は戻ることなく時を刻む。
青伊も乗るのかな?
ふと思った。
でもこの子は乗るとか飛行機の性能とかより、機体そのものやもっと細かい部品……に興味を示しているようにも感じる。
「今日はこれで帰ろう。明日はお兄ちゃんのピアノの発表会だろ」
「あい。パパ、お兄たんの音キモチ良いからって、また寝ちゃダメでしゅよ」
「はいはい」
「お返事は一回でしゅ」
「承知致しました。チビ司令官様」
「明日は朝にリカちゃんとじーたんが来ましゅ」
「駅まで迎えに行かなきゃな」
「ママが車で行くみたいですよ」
「うわ、それはヤバい」
アメリカのノリで運転されちゃ敵わん。
青伊を肩から下ろして自転車に乗せる。
空と地上の間に、清か(さやか)に風が吹き抜けた。
またこの風に乗って空を飛ぶ。
その果てを見つめる日まで。
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次女妊娠中にQEDにはまりました。
当然ですが、原作者および版権元様とは
一切関係がありません。
閲覧に関しては、個人で責任を負ってください。
著作権も一応手放してはいないので、
ご利用の際はご一報下さい。
……なんじゃ!このネタ!?と
思ったら、目をつむって十数えてなかったことに
して欲しいです^^;
当然ですが、原作者および版権元様とは
一切関係がありません。
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……なんじゃ!このネタ!?と
思ったら、目をつむって十数えてなかったことに
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