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タタ奈々と空稲で二次してます。 どちらのジャンルも原作設定をメインとしております。
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スミマセン(^_^;)
びっくりなことにいっぺんに載せられない文字数でした。
スマホで書くようになってから正確な文字数が解らないんですよね~。

結婚式編後編はコチラ

小説は続き記事からです。


拍手[8回]



◆◆◆

 信越新幹線下り方面行き、東京駅発九時五分発。
 一週間も前から予約を取り、忘れないよう手帳にもメモした。
この業界の人間のダメな所は、大切な予定があってもギリギリまで
仕事を入れてしまうことだろう。
 俺も例外ではなく前日は徹夜で作業し、局から直接目的地に向かうことにした。
 稲葉の結婚式。
 そう、結婚式。
 やっと結婚式だ。
 昨夜妻に苦情を言われながらも、礼服を職場に届けて貰った。
 そしてギリギリ式に間に合う時間目指して着替え、
局を出ようとエレベーターに向かった所であり得ない人物に出会した。
「稲葉?」
「あ、阿久津さん」
「お、お、おま、お前こんな所で何やってんだっ。
休暇取って軽井沢に行ってるんじゃなかったのか?」
……それが、ちょっとトラブルが発生しまして、
アテンドに入っていたらこんなことに」
「ば、バカッ。間に合わないだろっ。花嫁こそ支度に時間がかかるだろうに、
そんな仕事は人生の節目にはぶん投げとけっ」
「ど、怒鳴らないで下さいよ。血圧上がりますよ」
「稲葉さん!準備出来たわよ。あら、阿久津さん」
背後からやって来たのは、衣装部のベテランチーフだった。
「阿久津さんは式に出席なさいますよね。良かった、それなら私は行かなくて
済みそう。阿久津さん、稲葉さんに付き添って式場の教会まで
行ってくれませんか?」
「はあ?」
 衣装部のチーフは手を振ると、彼女の仕事場まで俺と稲葉を連れて来た。
「今から稲葉さんにウェディングドレスを着せますから、
阿久津さんはドレスの裾とベールやブーケを持って下さい。
着替えてしまうと稲葉さん一人では無理なので、
わたしが行かなくてはいけない所でした」
……
 目の前の女二人はやけに冷静だ。
 稲葉も既に腹をくくっているのか、頷いている。
「阿久津さん、すみませんが少しお待ち頂けますか?」
稲葉は丁寧にお辞儀をした。
 今日彼女の夫になる人物と婚約した辺りから、
稲葉のお辞儀も綺麗になっていた。
「すみませんも何も……どうせ行き先は同じなんだから、
待つしかないだろう。これでもし今日お前が間に合わないなんてことになったら、
俺が花婿に恨まれそうだ」
 すると衣装部の部屋から、先程の女性チーフが顔を出した。
「稲葉さん、来て。まずはメイクから。
忙し過ぎて、寝てないんじゃないの?顔色悪いわよ。
全く過重労働よね、報道部は!」
バカ言え。稲葉に限っては、上司や職場のせいだけで
労働時間が増えた訳じゃないぞ。
 内心ブツブツ言いながら、仕方なく稲葉の支度が済むまで、
同じフロアにある喫煙ルームに行って、コーヒーでも飲んで待つことにした。
 しかしこれから化粧してウェディングドレスに着替えて、
長野県軽井沢まで移動……。果たして十一時開始の結婚式に間に合うのか?
 俺は気を利かせ、スマホを取り出し路線検索サイトを見ながら、
電話をした。新幹線のチケットを買って置いた方が良いだろう。
「出来ましたよ」
しばらくすると衣装部のチーフに呼ばれ、
部屋に入れるとウェディングドレス姿の稲葉が立っていた。
……
「綺麗でしょう、稲葉さん。これ、昨年の年末ドラマスペシャルで
女優の荒橋結衣が来たものなんです。モデル出身ですから、
なかなかサイズの合う人がいなくて。
もう着る人いないかしらと思ったけれど、裾上げしただけで済みました。
稲葉さん、ちょっと痩せたんじゃないの?」
「最近少し食欲なくて」
「ダメよー、体保たないわよ。阿久津さん、如何?娘の花嫁姿は」
 黙ったまま、稲葉の花嫁姿を見ていたら、
衣装部のチーフがウィンクして、話を振ってきた。
「こんなデカイ跳ね返りの娘がいて、たまるか」
稲葉は肩を竦めた。
 言葉がなかったのは何もおかしな感慨に浸ったからではない。
 花婿でも父親でもない俺がこの場にいて良いのか迷ったからだ。
 一番に稲葉のこの姿を見たのが、俺で良いのか?
「さあ、もう行かないと間に合わないわ。阿久津さん、タクシーは?」
「呼んである。東京駅より、上野の方が駅の構内歩かなくて済むから、
上野に出るつもりだ」
「ありがとうございました」
「いいのよ〜。わたしはこのドレスがまた日の当たる場所に出る機会があって、
嬉しいわ。返却はハネムーン終わってからで、いいわよ」
俺と稲葉を部屋から追い出すと、にっこり笑って言った。
「おめでとう、稲葉さん。お幸せにね」
 
 
 
  荒く呼吸を吐き出した。
「なんとか間に合いましたね」
……大丈夫か、何か本当に顔色悪いな」
「あまり予定を詰め過ぎてはいけないって、思いました」
「お前の場合は今更だな」
稲葉は、意外とでも言うような表情で此方を見た。
「軽井沢駅に着くのは十時四十五分。会場の教会までは何分だ?」
「タクシーならば十分かかりません。直接前まで乗り付けないと」
「旦那には言ったのか」
「か、か、彼は……教会には伝えておくから、落ち着いて来るようにと」
「流石に賢明だな」 
 ようやく呼吸が整う。
 稲葉はそっとハンカチで首筋を押さえながら、目の前のペットボトルを取った。
 ……周囲の座席からの視線が痛い。
 上野駅構内でもそうだったが、稲葉は時間以内に式の会場に
到着することに必死で、あまり気が付かないようだ。
……これからハネムーンなのかしら?
最近は駅の構内でも結婚式が出来るって」
「東京駅でしょう。でもそれにしては花婿の歳が行き過ぎてない?」
 ……
 違う。違うんだ。
 俺は声を大にして言いたかった。
 確かに花嫁の父と言う年齢ではない。
 だが、花婿と勘違いされる言われはない。断じてない。
 何故か稲葉の夫、空井大祐に戦闘機で追い回されるような、
そんな気分になり、俺は首を竦めた。
 稲葉は少し疲れた表情だった。
「少し寝てたらどうだ」
「すみません……
「いいさ、お前には随分世話になった。
お蔭で今いる新人共には教えることがない。お前が面倒見たからだ」
「わ、わたしこそ……。阿久津さんには制作の仕事の面白さを
教えて貰いました」
「俺じゃあ、ないよ」
「そんなことは」
「お前の旦那と……あと」
「空幕広報室のお蔭です。最初に取材で関わったのが、
あの人達で本当に良かった。もしそうでなければ
『あの勘違いしたヤツはなんだ』って、すぐに叩き出されていたか、
鼻であしらわれていたでしょう」
「縁だな」
「そうですね」
 神妙に稲葉は頷いた。
 解っているのかいないのか。
 しかし初めてコイツが情報に来た時に比べたら、
ずっと柔らかくなっている。
 仕事に向ける情熱はそのままなのに。
 同じディレクターとして、羨ましいくらいだ。
 きっと空井大祐も、コイツのこう言う部分に惚れたんだろうな。
だから仕事で遅くなる恋人(戸籍上は二か月前から妻ではあるが)に
文句一つ言わずにいるのだろう。
 列車は軽やかに首都圏を抜け、緑濃い信州に向かっていた。
 
 
 
 駅前でタクシーを捕まえ、豪華な花嫁姿に驚く運転手を急かして、
教会に向かった。
 広い道を真っ直ぐ。
 もう何も起こるまい。
 ホッとして、深く腰掛けた。
 稲葉のドレスの白いレースが、カサリと肩に触れて、
今日結婚式なのは夢ではないらしいと解る。
 新郎はさぞかし気が揉めていることだろうなあ。
 自衛官とは言え、こう言う時はただの男だ。
内心ハラハラしていることだろう。
 もしかしたら、スリルを求めて稲葉と結婚するつもりなのだろうか。
 ……Mなのか?
 戦闘機に乗っていたのは、そんな理由ではあるまいが……
「ハイ、あ、柚木さん?すみません、臨月なのに外出させた上、
お待たせしてしまって」
どうやら会場に来ている知り合いから電話らしい。
「今、車で後五分の所まで来ました。ハイ、そうです。
軽井沢銀座がもうすぐ見えて来ます」
稲葉は首を伸ばして前を見た。
……あの、だ、だ、大祐さんはどうしてます?」
声が震えている。
……そうですか。鷺坂さんがいるから大丈夫?そうかなあ。
何だか余計こんがらがるような気もしますけど。解りました。
間に合わせます」
 まるで仕事の打ち合わせだな。
 相手は女性のようだが、ハキハキした声が電話の奥から聞こえて来た。
 すると急に車が止まった。
「あのう……お客さん、急いでますよね」
「え、あ、は、はい」
「どうやら、軽井沢銀座の入口辺り、事故あったみたいですよ。
車が前、進まない」
……!」
「稲葉」
ど、どうするんだ?
「運転手さん、ドア、開けて下さい。阿久津さん、すみません。
走るので、鞄を下さい。仕事用の靴持って来て良かった。
ヒールじゃ走れないもの」
 ウェディングドレスで走るのも、どうかと思うぞ。
 俺は心の声を太ゴシック特大サイズに変換しながら、稲葉を見つめた。
 稲葉は躊躇わなかった。
 ドアが開く。
 タクシーから降りた花嫁に、歩道を歩く通行人は皆振り返る。
「撮影?」
「知らない女優さんだね」
「映画かな」
仕事柄、こう言う視線には慣れてはいるものの、
自分達が注目されたのは初めてだ。
「花婿、随分歳上だなあ」
「年の差婚のドラマかしら」
「え、隣の人は父親役じゃないの?」
違う!
 俺は叫ぶ寸前までだったが、冷静な声が一瞬で頭を冷やした。
「阿久津さん、裾お願いします。走りますよ」
稲葉は、短距離走かと思う速さで走り出した。
 俺も釣られてドレスの華やかなレースを持ち、必死に走り始めた。

 
 
 軽井沢銀座と呼ばれる車両通行止めの小路を、俺たちは走り抜けた。
 流石にもう、新郎新婦だと誤解する奴らはいない。
 テレビの撮影だとは思われていた。
 稲葉は必死だった。
 結婚式に間に合う為に。
 ただその為、一つの目標の為に彼女は真っ直ぐに向かい、
周りから何を言われようと構わなかった。
 この直向きな想いに、稲葉の周りの人間は巻き込まれるものの、
それでも自然に着いて行きたくなるのだろう。
 きっと教会の祭壇の前で、今か今かと待っている男は、
この稲葉の直向きさに、一番に魅せられてしまったのだ。
 そうだよな。
 まるで飛行機雲みたいに真っ直ぐだ。
「リカ」
教会の前で一人の初老の男が手を上げた。
「お、お父さん……
驚いてその男を見た。
「リカの職場の上司の方ですか?今日はご迷惑をおかけしました」
 稲葉の父親か。
 そう言えば、鼻筋の通った所や目元に何となく似た所がある。
「リカ、三分過ぎた」
「す、すみません」
 花嫁の遅刻(テレビ局ではこれくらいは通常状態ではあるが)と言う、
なかなかないシチュエーションではあるが、向かい合う親子は冷静だった。
 教会の中ではパイプオルガンによる、ウェディングマーチが鳴り始めた。
「行こうか。あれでは大祐君が可哀想だ。随分心配していた」
「大祐さんのご両親は?」
「大祐君が気が小さいとられていた」
……ごめんなさい」
「後で彼に言ってあげなさい。ほら」
父親が差し出す腕に自分の腕を伸ばし、稲葉は一つ深呼吸した。
 俺はそっとその場を離れた。
 
 
 
 教会の脇にある通用口からそっと入り、新婦側の後ろの席に着いた。
「新婦の入場です」
さっきまで走っていたとは思えない、端正な姿の花嫁が
長いベールの裾を引いて、厳かな様子で入って来る。
ふと前を見ると、新郎が祭壇前でじっと花嫁を見つめているのが解ったが、
ある一点を見つめた時にギョッとした顔になった。
 何かあったのか?
 すると仲人だと言う、元の空幕室長だった男が笑いを堪えて
肩を震わせているのが見えた。
 それを見た新郎は小さく咳払いして、姿勢を正す。
 新婦の父親が新郎に新婦の手をそっと差し出すと、
新郎も厳かな顔で受けた。
 式が始まった。
 賛美歌を歌い終わると、誓いの言葉を神父が唱え始める。
 外国人の神父だった。
「新郎、空井大祐。汝は病める時も健やかなる時も、
富める時も困難な時も、新婦、稲葉リカを生涯愛し抜くと誓いますか」
「はい」
新郎の声は涼やかに響いた。
「新婦、稲葉リカ。汝は病める時も健やかなる時も、
富める時も困難な時も、新郎、空井大祐を生涯愛し抜くと誓いますか?」
「はい」
対する稲葉の声は、いつもの声に比べたら格段に細やかで小さな声だ。
 流石の稲葉でも緊張するんだな。
 俺は妙に感心していた。
「指輪の交換を」
 教会の係と思しき人物がそっと指輪の入ったケースを差し出す。
 新郎が新婦に指輪をした時、そっと囁いたように見えた。
 表情からすると、何か心配しているようだ。
 花嫁は小さく応えて、新郎の指に指輪をはめた。
「新郎新婦は誓いのキスを」
新郎は少し照れたように新婦に向かい、そっと花嫁のベールを捲った。
 少し新婦の顔を覗き込み、何か言っている。新婦が赤くなった。
 新郎が新婦の頬に手を触れると、新婦は顔を静かに上に向けた。
二人の顔が近づいた時に、俺は漸く今日一日のミッションが
無事に済んだことを確認出来た。
 筈だった。
 不意に白いレースが翻り、鮮やかな影を残して、
花嫁が倒れる瞬間を目の当たりにした。
 すぐに反応した新郎は、流石もと戦闘機のパイロットと言うべきだろう。
 気がつくと新婦は新郎の腕の中で気を失っていた。
「リカ!」
「稲葉さんっ!」
「稲ぴょん!」
すると新郎側の席から妊婦らしき女性が、稲葉に近づき、脈を確認した。
「稲葉!稲葉!……貧血かもしれない。比嘉、救急車呼んで。
片山は控室に稲葉横に出来るよう、準備を。空井」
新郎はその女性を見返した。
「稲葉抱き上げて、控室に。一人で大丈夫だね」
「当たり前です」
「担架出そうか」
「余計なお世話です。柚……槙さん」
「おい、こっち準備出来たぞ」
片山と呼ばれた男が、教会のスタッフと共に聖堂脇の小部屋から顔を出した。
 流石に自衛隊員がメンバーの多くを占めるだけあって、
新婦側の人員は全く反応出来ない内に、新婦を控室に運ぶ段取りが出来ていた。
「空井くん。救急車、あと三分程で着きますって」
「ありがとうございます」
敬礼しかねない勢いで、新婦を抱き上げた新郎が答えた。
 
 
 
 「妊娠二カ月だそうです」
病院では稲葉はすぐ様ICUに運ばれた。
「あとは睡眠不足」
「すまん」
思わず儀礼服姿のままの新郎に、謝ってしまった。
「あ、いいえ。阿久津さんのせいではありません。
リカ……妻の自己管理のやり方に問題があるだけですから」
「稲ぴょん、頑張り屋だからね〜。
おいちゃんみたいにラク〜に生きる方法覚えないと」
 仲人──鷺坂と言う男が笑いながら言った。
「阿久津さんもお疲れ様でした。見事に振り回されましたねえ」
「手のかかる部下で」
「空井、見事にお預けにされたね」
「言わないで下さいよ、それは」
新郎の顔は真っ赤だった。
「でも子供が出来た、となったら怒れないでしょ」
「怒るつもりなんてないです。初めから」
「きっと、稲ぴょんに似てガツガツしてて、空井に似てスリルに
事欠ない子供なんだろうね」
「二人も面倒見れるかな……
「そう言う時こそ、勇猛果敢、支離滅裂だよ」
 はあーっと新郎、空井大祐は大きなため息を()いた。
「稲葉は?」
柚木と呼ばれていた女性がやって来た。
背後に背の高い男も付いて来る。
……妊娠二カ月でした。今点滴受けて寝てます」
「へえー」
ドンっと新郎はど突かれ、よろけた。
「空井にしちゃ、手が早いじゃん」
「そう言うと思ったから、柚木さんには言いたくありませんでした。
お二人こそ、予定日はいつですか?
こんな大きなお腹で、まさか臨月じゃないですよね」
「あと半月ほどだよ、空井一尉」
背後の男もため息を吐いた。
 どうやら妊婦の夫らしい。自衛官同士の夫婦だ。
「同い年ではないけど、槙さんちと同じ学年になるんですね」
「へえ、本当だ」
「めでたいじゃないの!これはいつか盛大に祝わないとね」
「鷺坂さんも阿久津さんも、披露宴も出ずに此方に来て頂いて
ありがとうございました」
「面白いのは此方だからね」
鷺坂と呼ばれた男はウィンクして笑った。
 稲葉が人妻になったかと思ったら、もう母親になるのか。
 きっと母親になっても、変わらず真っ直ぐ前を向いて
働いているんだろうな。
 まずは妊娠中無理をしないよう、監視しないと。
「すみませんが、今日はわたしはこれで。
空井さん、あまり力になれずに申し訳なかった」
「と、とんでもないです。阿久津さん。つ、妻は貴方の下で働いているのが、
とても楽しいのですから。それより今日はお手数をおかけしました。
申し訳ありません」
見事なお辞儀だった。
「まあ、君も程々にアイツを叱るようにしてやって下さい。
最初が肝心ですから」
「難しいなあ」
 打って変わって自信がなさそうな、小さな声で呟いた。
 俺は軽くお辞儀してその場を離れた。
 
 
 
 外に出ると、鮮やかな夕暮れだった。
 流石信州。大気も済んで爽やかだ。
 もう七月になる。東京では毎日茹だるような暑さの日が
続いていたが、此処は涼しいくらいだった。
 今日は一日空など見ている暇がなかったが、
この夕暮れを見ていると、きっと抜けるような青空だっただろう。
 祝福された一組のカップルを見守るかのように。
 すると橙色に染まった雲の向こうに、すうっと真っ直ぐな飛行機雲が、
夕焼けに染まった太陽に向かい消えて行った。
 
 
 

 



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次女妊娠中にQEDにはまりました。
当然ですが、原作者および版権元様とは
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著作権も一応手放してはいないので、
ご利用の際はご一報下さい。

……なんじゃ!このネタ!?と
思ったら、目をつむって十数えてなかったことに
して欲しいです^^;
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