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タタ奈々と空稲で二次してます。 どちらのジャンルも原作設定をメインとしております。
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やっぱり楽しいです^^
タタルさんと沙織ちゃんの会話。
沙織ちゃん目線の原作とか、一度読んでみたかった。 
禮子ちゃん以上に、スパイシーだったり(笑)
えーと、このほどアップしたCOMIC、
Can You Celebrate?の内容の前段階です。
結婚式の計画って結構揉めますよね^^;
 


今日は実家で姉の結婚式についての、打ち合わせが行われた。
私はたまたまこちらに戻っていたため、話に加わることになった
のだが、また未来の義兄が常識的でない独自の意見を曲げない。
まずはそこまでの経緯をお知らせしたいと思う。
 
 

沙:まあ、鎌倉に住んでると小さい頃から憧れるよね。
  鶴ヶ岡八幡宮で結婚式。
  タタルさん、あらかじめ聞いておくけど、
  神社的に問題はない?反対意見とか神社が怨霊神だとか、
  製鉄関わりだとか、何かあったら今のうちに言った方がいいよ。
タ:……話し始めたら、八幡宮は元々が怨霊神で製鉄関わりだから、
  長くなるが、別に構わないんじゃないか?
  結婚式は女性の方が、子供の頃から夢や憧れがあるだろうし……。
  奈々くんの好きなようにしたら、いい。
奈:タタルさん……
沙:ハイハイ、ごちそうさま。
  じゃあ、神前式で白無垢ね。
  お姉ちゃん、お色直しも打ち掛け?それともドレス着る?
奈:え、それはどうしようかしら
沙:当日晴れるといいよね~
  八幡宮で式をした後、段葛の道を人力車で走るでしょ。
 

タ:……人力車?
沙:そうだよ。鎌倉ホテルまで。
タ:………あそこは観光客も多いだろう。
沙:うん、五月に結婚式するなら尚更だよ。季節もいいしね。
  皆にお祝いして貰えて、い~じゃん。
  あーわたしも八幡宮ですれば良かったかな。
タ:……………(すごく渋い表情)
沙:タタルさん………まさかと思うけど、お姉ちゃんの花嫁姿を
  人に見せたくないあまり、反対とか言わないよね?
タ:……いや、奈々くんはいいんだが…
沙:何?なんか煮え切らないなあ。
奈:タタルさん、あの、何かダメなことでもありました?
タ:あ……いや、しかし……
沙:タタルさん、まさか女の子の一生の夢を壊そうとか思わないよね?
  お姉ちゃんがどうしたいか、一番知ってるのはわたしだもん。
  お姉ちゃんだって、この前言ってたじゃん。やっぱり結婚式は
  着物着たいって。
奈:……綿帽子がちょっと憧れだったから。
  あ、でもタタルさんが反対するなら、
  わたしは……。結婚式も無理にしなくても。
  ……と、歳も歳だし。
タ:いや、そういうことじゃないんだ。
  ただ……
 
  (小さな声で)まさか人通りの少ない平日と言う訳にも、
  いかないだろうな。
沙:え?何?
タ:いや、何でもない。
 
 
その後、未来の義兄が非情に重苦しく黙り込んでしまった為、
それ以上話が進められなくなってしまった。
可哀想に姉は、自分が一番落ち込んだだろうに、
彼にずいぶん気を使っていた。
 
 


しかし、である。
一週間後、姉から電話が入りとんでもない展開になって
いることが、わかった。
 
なんと彼は、誰もが彼に気を使って言い出さなかった、
教会での結婚式を選択したらしい。
 
何でも姉に『君のウエディングドレス姿が見たい』などと、
ほざいたそうである。
彼と付き合うまで、鈍さゆえに免疫のなかった姉は、メロメロである。
電話の向こうで、恥ずかしがりながら声のトーンを抑えてはいるものの、
嬉しくて仕方ない様子が、ありありと伺える。
 
奈:それでね、沙織。横浜に古い教会があるから、
  そこはどうだろうって、タタルさんが言うの
沙:タタルさんと教会……神社に狛犬の代わりに、
  スフィンクスでも飾られてるぐらいのミスマッチ……
奈:わたしも意外だったんだけど、あの、あのね………
沙:何?
奈:タタルさんがね「その方が君を拘束出来た気がするから」って……
沙:……………
  何だか詭弁ぽいな……
奈:え?何?
沙:ううん、何でもない。
  それでお姉ちゃんはいいの?小さい頃からの夢だったじゃない。
奈:タタルさんが、あんなに一生懸命、教会探して来てたし、
  それに、ウエディングドレスも……い、いいかな~って。
沙:(ダメだ、こりゃ。完全に操作されてる)
  まあ、お姉ちゃんがいいなら、いいけど。
 
 
どうやら、彼は多くの他人の見世物になるのが、殊更嫌だったようである。
初め鷹揚に出たものの、いざとなったら姉を籠絡すると言う
奥の手を使ってきた。
 
最も先に経験した身から言わせて貰えば、結婚式なんてものは
花嫁も花婿も、当事者は多かれ少なかれ、見世物になるように
出来ているのだが。
常人より先の見通しの利く彼も、この辺までは洞察出来なかったようである。
全く無駄な足掻きだ。
 
 
まあ、わたしとしてはせめて見世物としても、
まともな形になるように、手を貸すとするか。
 


 
……姉は…気付かないまま幸せなようだし。







※タタルさんと奈々ちゃんじゃ、ボケとボケで突っ込む人がいない
 漫才になってしまうので、やっぱり沙織ちゃんは必要(笑)
 経験した方ならわかると思いますが、結婚式って当人は
 ハードな予定でシアワセ?を噛みしめてるゆとりなんか
 かけらもないものです。
 私は韓国伝統式スタイルという、日本人から見れば
 かなり珍しいスタイルで結婚式をしました。
 ソウルの成均館大学という、李朝の頃からある日本で言えば
 湯島聖堂のような場所で結婚式をしたわけですが
 韓国の結婚式は全くの他人が来てもOKな上、やや観光地
 だったこともあって、完全な見世物でした。
 私的には花嫁衣裳と言うより、コスプレに近かったし…
 だからこの抵抗してる(非常にセコいけど)タタルさんの気持ちは
 よくわかる(笑)
 

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