伊勢の曙光のネタばれを含みます。閲覧の際はご注意ください。


前回はプロポーズのシーンについて検証？したので、今回は鮑殿(笑)
何分タタ奈々ファンお待ちかねの？オデコにちゅーのシーンが出てくる。

しかし、私がどうしても注目してしまうのは、その前の段階のタタルさんの様子
なのだ。
感想にもちらと書いたのだけど、鮑殿でのタタルさんは、その非力ぶりを
余すところなく発揮している＾＾；

まず奈々ちゃんが洞窟に着くと、のっけから閉じ込められており、
指を怪我してまで、タタルさんを助けるのは奈々ちゃん。
そして『もしここに熊つ崎がいたら…』とぼやきつつ、奈々ちゃん＋彩子ちゃんの
助けを借りて扉をひっぺがす。
この時も、『俺も指を切ってしまった』などと言っている。
奈々ちゃんは、かなり好意的に不安を解消するために、彼が話しているのだと
言っているのだが…(笑)
かなり真面目なシーンだし、このあと例の自殺未遂を告白するシーンも
出てくるのだけど、申し訳ないながら、絵にして思い浮かべてた私は
笑いなしには読めなかった＾＾；
…だって、タタルさん。この後ここに残るとか言っても、これだけアクション不向き
な状態晒してたら、奈々ちゃん、信じてはくれないよ～。
先生の筆があまりに容赦なくて、主人公も形無しだな～と笑っていました。
あ、主人公奈々ちゃんか！？

反して奈々ちゃんは、その健気な強さを発揮！
水泳得意だから、自分が残るとまで言う。
う～ん、カワイイ。


ただひとつだけ、真面目に引っ掛かっているのは、残ると主張したタタルさんは
奈々ちゃんを生かすために、自分は死んでもよいと思ったのか、
意地でも生き残って、奈々ちゃんに再会する気迫があったのか、
どちらだろう。

私は後者であって欲しいと思うのだけど…。
最後のプロポーズは、奈々ちゃんと生きていきたい！という主張の表れだとも
思うので、QED自体が奈々ちゃんといることで生きる道を選択できるようになった
タタルさんの再生の物語になってると良いなぁ…と。

伊勢～を読む前に、タタルさんは随分自分に関心がないか、大事にしない人だなぁ
と思ったことがある。
身なりに構わないのも、その表れかなと。
それが、大切な人を守るために、自分も大切に出来るようになってればいいかなと
思うのだ。


しかし３０過ぎてからのアクションシーンは、ちょっとかわいそうだった(笑)

[4回]