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タタ奈々と空稲で二次してます。 どちらのジャンルも原作設定をメインとしております。
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金曜の夜、あるQEDサイト様で企画して下さった、チャットの会に参加させていただきました^^
総勢11名!
皆様、タタ奈々を心から愛する方ばかりで、新参ファンの私はドキドキだったんですが、
まさに『宴』に相応しい、すばらしい集まりwでありました。
いや~楽しかったーーー^^

ある意味今日午後からのサイン会より楽しみにしてましたので、
今でも思い出すと楽しくて楽しくて…

エメジャーですよ!エメジャー(笑)
現場にいなかった方には全く解らない謎の呪文であります。

ひとつ言えるのは、皆さんタタ奈々(特に奈々ちゃんの)心の底からの
純粋さを、とても愛でてらっしゃるということ。
それは原作で彩子ちゃんが言っていた『嘘の通用しない人たち』を中心に
描かれた物語が、作り出した最大の魅力だと思います。

QEDを好きになって本当によかった!
そして好きになったのが最終巻に間に合って本当によかった!
(切実だ^^;)

この会に参加させて下さってありがとうございました。
そして主催者様、お疲れ様でした^^

参加者の皆様のこれからも楽しい、タタ奈々の二次創作の更新
心からお待ちしております!

さあ、今日はサイン会だ!!
子連れだけどね

拍手[3回]

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はぁ~サイン会には間に合った
『伊勢の曙光』感想です。
思い切りなネタバレ含みます。それでも大丈夫という方のみ、画面をスクロールしてご覧ください。




まずは伊勢関連の謎解きの感想から

来ましたね~。天照大神=饒速日命説!
私は15年くらい前に、本で読んで『ええーー?!』と思い、尚且つ納得がいかなかったので
よく覚えているのですが、この本では、ではなんで饒速日尊が女神として祀られてるのか
あまり言及されてなかったんです。
びっくり日本史みたいな本だったせいもあるんですが^^;
最近では天照=邪馬台国の卑弥呼、豊受大神=卑弥呼の後継者の台与説が結構有力に
思ってたんですが、伊勢の曙光で、納得のいく形で説明されていて
15年ぶりにスッキリいたしました(笑)

それにしても猿田彦神っていうのは、結構さまよえる神様なんだな~と思いました。
確か春日大社の地主神だったのに、藤原氏が春日大社を創建したため
どかされてしまったというような話を奈良に行ったとき、知ったように記憶してるのですが
やはり敗者として、表舞台には祀られなかったんでしょうか?

持統女帝の時代もうまく絡めて、面白かったと思います。
この時代は古事記が成立した時代でもあり、もっと突っ込んで知りたいけどね!
自分で調べるしかないか^^;

でも本筋の伊勢以上にびっくり、納得してしまったのが
明治神宮!
やはり明治維新がなかなかに一筋縄でいかないから、明治天皇とその後継者
大正天皇には結構謎の部分が多いな、と感じていたんですが…
これは今の天皇陛下の曾おじいさんに当たる方な訳ですから、
今にも続く歴史上の疑惑っつーか…。
明かされるのは100年後とかかもしれないけど、
明治天皇の周囲が怨霊として祀ったという説は、納得、且つ面白いものでした。
日本は偉い人を顕彰するより、恨みをのんで死んだ人を祀る伝統
のが長いですね~。

単純にアミニズムと感じていた神道は、結構政治色の強い宗教だったということかな。



さて、真面目?なのはここまでで
タタ奈々感想、つーかツッコミタイムです

出雲神~の終わりがあれだったので、あの後二人には多少の変化があったはず!
伊勢~はせめて出雲神~で奈良に行った年の、秋が舞台だろうと
信じて疑わなかったんですが
うわ~、きっかり一年経っちゃってるよ!!
ちょっとタタルさん。以前の熊さんのセリフじゃないけど、貴方本当に本能弱ってないですか!?
と、心の中で叫びました。
諏訪から二人は一年おきにしか会わなくなっちゃって、
なんかこれ以上奈々ちゃん待たせたくないのに…と涙ながらに読み進んでいきました。

熊さん、相変わらずイイ仕事してる!
熊さんか沙織ちゃんが企画しないと、旅行の予定も立たない二人だよ…
あと外嶋さん。

そういえば出雲大遷宮から、この事件は外嶋さんが関わるのかな?
と思ってたんですが、あっさりいつも通りでしたね。
美緒ちゃんとは相変わらず仲良しで、あの二人もどうなるんだろうと
ちらと思ったんですが…。

タタルさん、奈々ちゃんの手作りなら絶対食べるよね!
しかしあれも天然の行動なのか…

カル・デ・サックも久しぶりに登場しました!
この二人が一番しっくりくるのは、神社よりなによりココって思うから
嬉しかったです。
今は私自身は外で飲むこともめっきり減っちゃったんで、
このバーの書かれてる雰囲気大好きでした^^
カクテルの薀蓄も結構楽しみだったもので…


そして弥生先生登場!
タタルさんのあの動揺しっぷりは、出雲神~の時と合わせて考えると
弥生先生に会ったから動揺したのではなく
奈々ちゃんに会わせちゃうと、全てばれちゃうからなんだよね!
諏訪でも感じたけど、この人メンタリティに打撃受けたり、気力減ったりすると
常にアルコールで補充する癖?がありますね^^;
食べ方とか飲み方とか、どんな育ちをしたのか
結構品のいい人だと思うんですが、
白ワインラッパ飲みは、あまりの動揺しっぷりで笑いました。
先生、タタルさんのダメッぷりには筆が容赦ないですね~。
結構多いのが危険な目に合うと、普段頼りない人が
格段にカッコよかったりするパターンなんですが、
鮑殿でも、非力っぷりがなんとも言えませんでした。
だからこそ、自分が助けて貰う以上に、自分が何とかしなきゃ!
っていう奈々ちゃんの健気さが際立ってて、
彩子ちゃんが、奈々ちゃんの方に魅かれたのは、成程な~と思うのです。

タタルさん、どさくさに紛れてキスしましたね!
これも天然なのかな(泣)

奈々ちゃん助かった時もやっぱり熊さんイイ男でした。
今回熊さん、ホント、いい男だったよね!
タタルさんとの友情も随分こなれてきたっていうか、
この二人の関係も変わってきたのだなぁ、と思います。

禮子ちゃんも、なんか以前より明るくなりましたね?
この3年の間に何か吹っ切れたのかな。
毒草師の方に出てくるかしら?



そして、そして最後ですよ!
熊さんの前ふりにもタタルさんの前ふりにも
何にも期待しなくなっちゃってる奈々ちゃんが、あまりにもで涙を誘われるんですが
この日は突然じゃなかったし、きっとおしゃれして出かけられたよね!

最後の読者には内緒の言葉(スゴく粋な表現だと思います)は置いといて
私的には、『今日は、もうそんな話は止めよう』がきました。
そうそうやっと言った~って!
神社より歴史の謎解きより、奈々ちゃんのが大事だと
やっと言ってくれました!

うわーん、奈々ちゃんお幸せに!!

そして沙織ちゃんと熊さん。
これは予想通りでした。が、沙織ちゃん苦労するんだな~
大地君生まれるの3年後?
熊さんと再婚は5年後か~。
きっとタタルさんと奈々ちゃんが、きっかけを作ったに違いないよ!



謎がいくつか残りましたね。
1.タタルさんが自殺まで決行してしまった、亡くしてしまった人
2.タタルさんと外嶋さがと出会ったキッカケ
  もしかしたら外嶋さんはタタルさんの自殺未遂を、知ってるのではないかと
  思うのです。
  最初から二人をくっつけようと、涙ぐましい努力をしたのはそのせいではないのか?
  と思うようになりました。考えすぎかもだけどね!
3.タタルさんが漢方薬剤師を志した理由。
  これは奈々ちゃんが、鋭く理由はこれだけではないと感じています。
  うーん、色々秘密の多いヤツめ!

私はたった3か月のにわかファンですが、本当に入れ込んで読めました。
ミステリーというジャンルで括れない
でも楽しい小説!

先生、本当にありがとう!

あとは出雲神の文庫化と伊勢の文庫化の時に、何らかのアクションが
あるのを待ちますわ~(TOT)
続きはないとはっきり断言されてましたからね

まだ落ち着いて内容把握してないせいか、めちゃくちゃな乱文で
すみません^^;
このシリーズ知らない人が読んだら、何が書いてあるかわからない文章…



※非常に蛇足なんですが、ダンナが絵を描いてるのをみて
 『この男の方、あまりにも色少なくない?デザイナーとして言わせてもらえば…』
 ダンナはWEBデザイナーであります。
 『しかたないじゃん、このキャラはこういうセンスの持ち主なんだよ!』
 カッコよく描いたらわかんなくなっちゃう;;
 デザイナーにもダメだしされた、タタルさんのファッションセンスでした。
 タタルさん描くの難しいね!
 らしく、カッコよく描いてる二次創作のサイトさんスゴイ^^

 イラストに描いた花は梅の『紅夫婦』
 今の私の実力ではこれが精々でした…

拍手[8回]

またまた先生のエッセイ見て、どっきり。

サイン会、天気悪いっていうジンクスがあるんでしょうか?
私は割合晴れ女なので、当日のお天気心配しなかったんですが^^;

なんでこんなことが気になるかっつーと、現在生後1か月の次女は
私とは今切っても切れない間柄(母乳育児だから)なため、
やはり幼子連れて出るなら、天気はよくあって欲しいと思うからです。

まあ会場の新宿は地下道がめちゃめちゃ利用できる街なので、
地上に出ずとも移動できるけどもね^^;

お天気の神様?お願いしますよ~
てるてる坊主を生贄にささげる前にさ~



タタルさんと奈々ちゃんが夫婦になったら、喧嘩なんかするんだろうか?
とちょっと考えてみました。(気が早い?^^;でも妄想だから)
奈々ちゃんは、滅多なことでは怒りを表に見せることがないことが
シリーズ全部読むとわかるんですが、
怒ると結構、周りの人は声もかけられないくらい、コワイ状態になるのかな?
と、思いました。
以前タタルさんの行動で奈々ちゃんが翌日腹を立ててた時、
外嶋さん、超ビビッてた記述あったもんね~。

きっとにーっこり微笑ってるんだけど、…コワイみたいな。

出雲神~で奈々ちゃんが京都駅に現れた時、そして今回の伊勢でも
弥生先生を奈々ちゃんに会わせなければならない状況に陥ると、
おかしいくらいに動揺するタタルさんなんですが、
奈々ちゃんには誤魔化しが効かないので、奈々ちゃんに追及する気がなくとも
ぜーんぶばれてしまうという、コワさから、あんなに動揺したのかなと。
きっと夫婦喧嘩になったら、家で本も読んでられないくらい(かと言って外にも逃げられない)
になるんだろうな~。奈々ちゃん怒らせると居場所なくなりそうだ、タタルさん。
言い逃げ出来ない相手と、喧嘩するって大変そうだもんね。

拍手[1回]



『伊勢の曙光』のネタばれを一部含みます。
OKな方のみ、スクロールしてご覧ください^^




昨日書きたかったことを思い出しました。
昨日の朝見ていたワイドショーで、伊勢沖で釣り船が転覆し流され
なんと7日間漂流して助かった方のニュースを見ました。

伊勢で漂流…

誰かさんを思い出す。

この方はやはり海のプロということで、着ていたウインドブレーカーを膨らまして
浮きにして、なおかつ流木に掴まることが出来、しかもこの時期たまたま
海流が海から陸方面に向かい流れていた為、助かった模様。
なんとご家族があきらめて献花の為、海に向かったところ
携帯に生存していると連絡が入ったようです。
スゴイ。



流木に運よく掴まれたくだりは例え短い時間でも、同じ目に合っていた
タタルさんはどうであったろうと、思わず考えてしまいました。
20代の頃ならまだしも、30代、しかもほかの探偵諸君と違い?こういった荒事には
まるでからきし弱いタタルさんであります。
多分生き残る為の知識は、普通の人よりあるのかもしれないけど、
体力はいかがでありましょう^^;
3月初めの伊勢あたりの海流がどうなってるか、わからないけど
相当運がヨカッタのだな!とこのニュースを知って感じました。
つーか、扉の筏に乗って、陸にたどりついた奈々ちゃんは、相当根性ある!
海流があるから手漕ぎでたどりつくのは、ゴムボートとかでも
並大抵ではないよね

奈々ちゃんが『わたし水泳得意だから残ります!』と宣言したとき
真面目に生存率はタタルさんより高いはずだと、信じて疑ってなかったかも
しれないなどと、不謹慎にも考えました。

本1冊につきカラーイラスト1枚描こうなんて、妙な決心をした為
感想のアップが出来ないでいます^^;
しばらくはリハビリもかねて、頑張って描きたいな。
タタ奈々のお蔭で、ここ最近楽しくて仕方ありません。
検索数も少しずつ伸びているようで、喜んでおります。
見てくださってる方ありがとう!

拍手[0回]

うわ~、今先生のエッセイみてとテンション下げてしまいました。
次女の1か月健診に行ってる間に、いろいろ更新する内容を考えていたのですが
ぜ~んぶ、飛んじゃった(笑)年のせいかもしれないけどさ…


そして先生のエッセイに載ってた、写真の神社が気になります。
あれって、いわゆる怨霊神の定義に当てはまる神社だよね?!

…と言うことは

我が家のものすごく近所に、3年前引っ越してきた時から気になる、謎の神社があります。
そう、エッセイの写真にそっくりで、本殿、拝殿の回りがぐるりと厳重に柵がされております。
一応、欅の古木があり、それがご神体かと思われるのですが、
本殿の向きを考えると微妙にずれとるような…。

なんか一般的にはお参りしていい雰囲気ではなく、長女の七五三も隣町の神社でしました。

そして明らかにご神木を意味する(つーかまんまなんですが)苗字の、ご一族が町内に
おり、我が家のお隣もそのご一族であります。
参道も昔ながらの参道の部分を合わせれば、直線ではなく、
そして参道にかかる道ぞいに立ってる我が家のそばには、川があり、
今は川の上に道路が乗っているのでわかりにくいのですが、地名を見ると
参道にかかる形で、橋があった模様。
そして自転車に乗るとわかる程度ですが、緩やかな下り坂…


タタルさんを召喚したくなりました。
きっと奈々ちゃんが来たら、こんなのどかな住宅街とは思えない
事件が起きるに違いない(笑)

この神社に関しては前から、不思議に思っていて、私の体調が落ち着いたら
調べたいと常々思っていたのですが、
QED的に読んでみたら、納得のいく部分がかなりあり面白いです。
次女をベビーカーでお散歩出来るようになったら、
写真などもとって、皆さんにも見ていただきたいかな、と思っています。
周辺にも、『わ、なんでこんなところに天狗が!?』とか『弁天様と素戔嗚命はセット』
とか、さまざまに納得のいく寺社(ほんとに小さくてこう書くのも、変な気がするのだけど)
が周辺にはあり、地味~な土地なんですが、
昔から宿場町ではあり、歴史は古いようなので、こんなものもありなのかな、
と思うようになりました。
いや、でも生贄とかはご勘弁だよ(笑)





結婚二度の出産とこなしてきて、『二度と漫画なんか描けない』と
思ってきたのですが、その元気を取り戻してくれたこの作品に
個人的な感謝をささげたいと思います。
遺伝的に腎臓が弱く、長女を出産してからは倒れる一方でした。
次女妊娠中もつわりが9か月も続き、寝てるか本読むかしかなく
それゆえ、近所の古本屋さんで見つけたQEDのお蔭で
厳しい妊娠期間を乗り切り、ついでになぜか(笑)鞄に入っていた為
破水して、一人で病院で陣痛の最中待つ間も、こりずにこの本を読んでいました^^;
お蔭で無事安産でしたよ!
縁とは不思議なものです。
ありがとうございました。

拍手[2回]




まだ伊勢~の感想は書けないので、全部シリーズが揃ったところで
わたし的な、QEDランキングをしてみようと思いました^^;

奈々ちゃんにかこつけて上位7位で行こうかな。
毒草師シリーズは抜きで(笑)

もちろんタタ奈々度の強さでいきます!


1位 竹取伝説
2位 六歌仙の暗号
3位 伊勢の曙光
4位 鎌倉の闇
5位 鬼の城伝説
6位 諏訪の神霊
7位 百人一首の呪


でした

上位3位あたりは不動でしょうけど、最後の7位は東照宮~とベイカー街と
同点だな~
百人一首~はなんといってもお宅訪問してるし、東照宮はタタルさんの
ウィンクという世にも珍しいものが見られる。ベイカー街はおうちまで送ってったり
パーティ出てたり…。迷いました。

意外とタタルさんの登場が遅くて、二人のシーンの少ない鬼の城なんですが、
今思うと、自分の気持ちがわかっていない?(ホントかよって突っ込みたいですが)
タタルさんの、それでもどうも少しでも早く奈々ちゃんに会って温泉行くんだ!という
執念が見える気がするんですよね~。
考えてみたら、初おとまり旅行だったわけで。(龍馬は偶然そうなった)
奈々ちゃんが、事件の方のお寺に興味があるよ!って沙織ちゃんが言ったときの
タタルさんの渋々な感じは、今見ると成程…な気がします。
熊さん八つ当たりされたんだな。
沙織ちゃんと帰っちゃったもんね、奈々ちゃん…。

竹取は語るとすごいことになるので(笑)、別の日に。

六歌仙はついタイトルを『七福神の暗号』と言いたくなるんですが(笑)
京都の街を思い出して、情景が浮かんでくるようなところが好きです。
そういえばタタルさん、車持ってたんだよね!
将門の時なんか、愛車?を出しても良さそうなところ
わざわざ電車使ってるところをみると、本代もしくは神社巡り代、酒代が足りなくなって
売られたか!?(買ってくれる中古屋があればだが)、て気もします。
まあ、代々木に住んでたら、かえって車邪魔かもね^^;

いずれ本1冊ずつの感想…いや突っ込みをゆっくりアップしていきたいです。
もうまったく私的見解で^^;

拍手[2回]

ちらと小説?など書いてみました。
というか、漫画では描けない(笑)と思ったので、絵よりもつたない文章で^^;

『伊勢の曙光』のネタばれを含みます。
多少、超微量の大人表現を含みます。
あとタタ奈々でさえあれば、どんな妄想でもOK!という方だけ
画面をスクロールして下さい。

























































『CALL MY NAME』

いつもは感じない温もりで、目が覚めた。
横を見ると、ずっと恥ずかしがって少し離れて横たわっていた彼女が、
すぐ胸元にすりよって、かすかな寝息をたてていた。
 
自分の気持ちにあれだけ素直な人なのに、行動は気恥ずかしさからか、
気持ちを裏切るらしい。
昨夜は少し強引に抱き寄せなければ、なかなか彼女の全てに触れることが、
かなわなかった。
 
 
少し驚いたのだが
彼女は経験がなかった。
 
 
でも不思議ではない。
中学、高校と女子高で大学では自分と知り合った頃、付き合っていた男性がいたか?
と言った感じで、よく話すようになった翌年の頃には彼女にはそういった相手が
いなかったようだ。
社会人になって再会してからは、全くそんな話は聞かなかった。
処方箋薬局の薬剤師では、そんなチャンスにも恵まれにくかっただろう。
(自分はそれに感謝しなければならないが)
 
 
悪友の小松崎が、事件の報告と称して電話を寄越してきた時、最後にこう言った。
『お前が助かったと知った時、奈々ちゃんボロボロに泣いてたぞ。
 ---なあ、俺の相手は特急どころかリニアモーターカー並みだったから、
 間に合わなかったが、タタル、お前の相手は各駅停車なんだ。
 感謝して、早く年貢を納めた方がいい』
 
相変わらずめちゃくちゃな理論だが、言わんとしてることはよくわかった。
 
『…ああ、俺もようやくわかった』
 
 
 
そして彼女はここにいる。自分の隣に。
 
知っていたら、もう少し優しく出来たのに、彼女は行為が終わるまで言わなかった。
察することが出来なかった自分に腹がたつが、彼女に触れた途端、夢中になってしまって、
精神的ゆとりなんかどこかに失くしてしまっていた。
こう言う時、自分が男なのに嫌気がさす。
 
 
身を割かれるより、辛かっただろうに---
よく眠っている、その額にそっと口付ける。
 
昨夜髪に触れた彼女のすべらかな指や、柔らかい口唇。切なげで優しい眼差しも、
全てが自分を肯定してくれた。
 
これは終わりで始まり。
 
 
「きゃっ」
いつの間にか、自分の胸元に寄りかかっていたのが、恥ずかしかったらしい。
目覚めたばかりの瞳で、おずおずとこちらを見る。
「タタルさん、今…何時ですか?」
わざとらしくため息をついて見る。
結論を放置し続けた自分に、一番の非があるが、これくらい許されるだろう。
「ひとつ約束してくれないか」
「なんですか?」
「ベッドの上くらいは、そのあだ名はやめて、名前を呼んで欲しいのだが」
「………………」
 
そんなに躊躇うことか?
 
「た、た…崇さん」
「何?奈々」
自分もほんの少しの勇気を奮う。
 
名前は呪だ。
愛しいと言う気持ちを、永遠に縛る呪。
 
 
すると彼女はそっと胸元に頬を寄せて、恥ずかしそうに微笑った。

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プロフィール
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森伊蔵
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性別:
非公開
職業:
主婦
趣味:
読書・お絵かき・料理
自己紹介:
次女妊娠中にQEDにはまりました。
当然ですが、原作者および版権元様とは
一切関係がありません。
閲覧に関しては、個人で責任を負ってください。
著作権も一応手放してはいないので、
ご利用の際はご一報下さい。

……なんじゃ!このネタ!?と
思ったら、目をつむって十数えてなかったことに
して欲しいです^^;
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