タタ奈々と空稲で二次してます。
どちらのジャンルも原作設定をメインとしております。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
1週間ぶりにSSの更新です。
夏コミに配布するチラシの概要を決めました。
1P漫画と1PSSに絵葉書つけて無料配布します(*^_^*)
20部くらいしか刷れないと思いますので、お早目にお出で頂ければと
思います。
8月10日(土)西14bです。
サークル名は翠露苑、小説ジャンル(QED)。
どうぞお立ち寄りください!
さて今回はテーマがあまりにも…w
頑張って喧嘩させてみました。
仲直りできるかな?
小説は続き記事からです。
夏コミに配布するチラシの概要を決めました。
1P漫画と1PSSに絵葉書つけて無料配布します(*^_^*)
20部くらいしか刷れないと思いますので、お早目にお出で頂ければと
思います。
8月10日(土)西14bです。
サークル名は翠露苑、小説ジャンル(QED)。
どうぞお立ち寄りください!
さて今回はテーマがあまりにも…w
頑張って喧嘩させてみました。
仲直りできるかな?
小説は続き記事からです。
優しい柔らかな膨らみに、そっと顔を埋める。
どれだけ焦がれていたか、彼女には解るだろうか?
正直、ひと月も引き離されては、もう頭の中は他のことなど
考えられなくなる。
浜松まで出張で出掛け、一か月彼女と会うことは出来なかった。
週末必ず会えると言う保証がどれだけ贅沢なものか、身に染みてしまう。
浜松に今年から異動していた鷺坂元室長には、
散々いいようにからかわれ、それでも悪い気はせず、
何とか入間の官舎に帰って来た。
いの一番に彼女にメールを送り、その週の週末は彼女の部屋で過ごした。
何度目だろう。
彼女の全てを求め尽くしたと豪語してもいいと、
ようやく満足した頃だった。
日付的にはもう日曜の昼は過ぎていただろうか?
カーテンも開けず、薄暗い部屋では時間の感覚が薄かった。
「リカの胸…カワイイ」
もうそれは焦がれて止まなかった対象に触れ、
充足しきって思わず呟いた言葉だった。
悪気はなかったし、悪く言ったつもりなど断じてなかった…のに。
突然『バチン!』と何か平たいものが頬に強く当たった。
つい先程まで絶対離れるもんかと、口唇で、頬で、
掌で触れていたそれから、渋々顔を上げて彼女を見たら
――彼女は真っ赤になってかなり怒った表情だ。
何故?
どうやら自分は平手で叩かれたらしい。
「ひ、ひ、ひ、ヒド過ぎますっ!」
彼女はさっとシーツを引っ張って胸元を隠し、起き上がった。
認識はしているものの、自分はこの切羽詰まった状況をまるで
理解出来なかった。
「何が?」
「ち、ち、小さいって」
「え?」
「ど、どうせ、わたしの胸小さいですっ」
「……カワイイって言ったんだけど」
「だ、だから小さい…」
「小さくない。こう、丁度掌に納まるのが、すごくカワ…」
今度はさっきと反対の頬が叩かれた。
…こう言うのって、往復ビンタって言わなかったけ?
「やっぱり小さいって思ってる!」
「そんなつもりは…」
言い訳?を聞くヒマもなく、彼女はシーツを纏ったまま、
部屋を出て行ってしまった。どうやらシャワーを浴びるつもりらしい。
後を追うべきか悩んだ。
充足したとは言え、まだまだ彼女も彼女の身体も名残惜しかった。
今日は出来たら時間いっぱい、彼女の存在にひたっていたかったのに…。
どうしてだろう。
彼女の柔らかで綺麗な形のそれは、決して彼女が言う程
気になるようなサイズではなかった。
なのに彼女は相当気にしていた様子だ。
多分こちらが何を言っても反応してしまうだろう。
しばらく呆然とベッドの上で過ごし、流石に空腹を感じて、
そっと扉を開けリビングを覗いた。
彼女はソファに凭れて、何か資料のようなものを見ている。
仕事のものだろうか?
恐らく彼女はとても気を使って、いつもなら忙しい様子でも
二人でいる時は仕事のものは出さない。
……つまり、やっぱりまだ怒ってる?
「…あの」
恐る恐る声をかけてみた。
「………」
「シャワー浴びてもいいかな?」
「…どうぞ」
いつもより低い声が答えた。
シャワーを浴びて出て来ると、彼女が食事の用意をしていた。
昨夜二人で作ったラタトゥユだ。
そう、あれを作った時は、この世に自分たち以上に
仲の良いカップルはいないだろうと思うくらい、仲が良かった。
彼女もこのひと月、自分を待ち望んでくれたのだと、
視線や仕種が語っていた。
なのにたった一晩、いやついさっきの一言で、
これでは出会った時以下の関係じゃないか。
「……リカ」
「何ですか?」
「まだ怒ってる?」
「怒ってません」
「怒ってるよ」
「怒ってませんっ」
「そうは見えない。何が悪かったのか言ってくれたら、謝ることも出来るけど」
彼女は親指の爪を小さく噛んで、俯いた。
「…大祐さんは悪くないです」
「…………」
「…だから」
彼女はくるりと後ろを向いた。
「待って、確かに少し思いやりが足りなかったかもしれない。
その…ひと月ぶりに君に触れたのが、嬉しくて。
とても…良かったし、だから、夢中になりすぎたんじゃないかと…」
ふと見たら、振り向いた彼女は先程とは違う様子で真っ赤になっている。
「………もうっ」
力んでいた彼女の肩が落ちた。
「何度も何度もさ、触ってたし、小さいの確かめられてるような気がして…」
「…何度でも言うけど、小さいと思ったことない」
「男の人って大きい方が好きでしょう」
「皆が皆じゃないし、それに僕はサイズはあまり…」
拘ってない。
拘るポイントがあるとすれば、それは…。
「君のだから触れてたかった」
「……!」
ダイニングテーブルに向かい合って、話していた。
いつもなら大体話をする時はソファに並んで座る。
珍しいことだった。
テーブルに阻まれて、彼女に触れることは出来ない位置だ。
「君だから、幾らでも側にあることを確かめたかった」
「…ほんとに?」
上目使いでこちらを覗く表情が、まるで子供のようだった。
「嘘をついてると思うの?」
「……以前」
彼女は視線を反らして話し始めた。
「もう何年も前ですけど、付き合ってた人が、浮気したんです」
「………」
そう言えば彼女の恋愛歴を知らなかった。
知らなくても、今のありのままで十分だったからなのだが…。
「相手の女性はとてもスタイル良くて…そのEはありそうなくらい、
む、胸大きくて。だ、だから…浮気が解ったその日のうちに
別れました」
「…………」
彼女ははあっとため息をついた。
「だ、大祐さん、昨夜からかなり拘って触ってた気がしたし
…その…わ、わたしのじゃ不満足、なのかなって、
考え出したら止まらなくて…」
時々感じることだが、彼女は一度こう、
思ったら方向転換の難しい性質(たち)だった。
以前別れたと言う男も、彼女の身体にしつこく触れたりしたのだろうか?
しかもぞんざいに。
そんな所に思いが至ったら、頭がカッと熱くなった。
「君は…君のことを思いやりもしないそんなヤツと、
僕を一緒に考えてるのか?」
自分がはっとしたくらい、低い怒気を孕んだ声音だった。
そして。
自分も方向転換が難しい性質らしい。
立ち上がって、荷物を掴んだ。
「今日は…帰る」
「………!」
「昨夜、確かに君を求めすぎだかもしれない。
でも…君だってそうだ、と感じたから、そうしたんだ。
……しばらく会いたくない」
振り向きもせず、玄関に向かい外に出た。
もしその時振り返っていたら、すぐに前言撤回して
彼女にすがり付いていたかもしれない。
それほどぐらついた気持ちだったからこそ、
おかしな意地を張ってしまったのだ。
「あれ、なんか不満そうな声だな。
稲ぴょん相手にやりまくりの空井くんらしくない」
「…いい加減、そう言うネタ振りやめませんか、片山さん」
水曜日。彼女とは電話はおろかメールでもやり取りはしていない。
何か言い返してくれれば、切っ掛けになるのだが、
こう言う時に限って彼女は閉じ籠ってしまうように、沈黙を続ける。
いいや、まだ三日だと思い直すものの、三年前に仕事で関わった時に
喧嘩になった時も、彼女からは何のアクションもなかったのだ。
自分が意地を張れば張る程、彼女との距離は遠ざかる一方だ。
「あのさ…お前らもう付き合ってるし、俺が言うのも何なんだけど
…稲ぴょん、結構『女の子』だぞ。
お前のこと考えて、言い過ぎたり、言葉足りなかったりするんだろうから…。
どうせ下らないことなんだろ、切っ掛けは」
…確かにどうしようもなかった。
「自分で意地を張って、自分をお預けするより、とっとと謝っとけ。
――それでな、再来週の槙と柚木の結婚式に花束でも渡そうって話。
出来たら稲ぴょんに相談したら、いい知恵出るんじゃないかと、
比嘉が言ってた。俺が直接連絡した方が良さそうか?」
「………俺が」
情けないくらい、振り絞った声で答えた。
「俺から話します」
「解った。二、三日中には連絡くれ。皆から集金したり、何かと忙しいから」
片山さんはあっさりと電話を切った。
すぐに携帯の履歴を開いて、彼女の電話番号を出す。
そして指が止まった。
メールでもいい。
彼女は返事は返すだろう。
でも声が聞きたい。
声を聞かなければ、解らなかった。
何を言おう?
片山さんに言われた用件だけでは、今後もっと拗れそうな気がする。
でも。
彼女の過去に付き合った男が、彼女を必要以上に
粗末に扱ったらしいこと。
ただ自分の欲望の為に彼女に触れたのだろうこと。
だからこそ、理に勝り過ぎる彼女は、感情はともかく、
すぐに別れたのだろうが、心の傷は残った。
『僕』が触れたことまで、その傷に結びつけてしまう程に。
自分はどうだろう?
一ヶ月出来なかった男の欲?
それは違った。
欲――同じ欲するにしても、もっと彼女を知りたい、
彼女以外の人を知りたくない――そんな欲だった。
だから同じ高さで比較された気分で、腹が立ったのだが、
もっと彼女の言い分を聞くべきだったかもしれない。
携帯を閉じると、すぐに外泊の許可を取るため、広報室に戻った。
何の連絡もせずに、彼女の部屋で待っていた。
結局、メールでも電話でも埒が開かないことに気付いた。
そもそもの問題が、触れて感じてみなければ、解らないことだった。
一度空を飛んで見なければ、あの空の色を感じることが出来ないのと一緒に。
そして、二人で感じていなければ解らないことの筈だ。
だから。
それなのに、夜の11時を回っても彼女が戻る気配はない。
いっそ人形町駅の改札で待つべきか?
そんな風に思って、これ以上待ちきれず、玄関を開けた――開けて驚いた。
彼女がポツンと立ってた。
「電気…付いてたから。もしかしたら大祐さんかもと…」
「……おかえり」
彼女は子猫のような大きな瞳でじっとこちらを見た。
「そう思ったら、どんな表情して入ったらいいか、考えてちゃって…」
玄関先で話しても仕方がないので、彼女と二人、部屋に入った。
「一時間も玄関に立ってた?」
「色々考えちゃって」
もっと早くに外を見るべきだった。
「ご、ごめんなさい。解ってます。以前(まえ)の人と大祐さんが
全然違うってこと…ずっと優しくしてくれてるし、
大切にしてくれるし、抱き締めてくれるし」
「そんなにヒドイヤツだったのか…」
「わたしも悪かったんです。思いやり、なかったから」
彼女は視線を落として、小さな膝の上で揃えた自分の指を見つめた。
「大祐さんを失くしたくないって思う度、
自分が何だか小さいような気がして
……あっ、む、む、胸じゃないですよっ」
「…それは僕も同じだ」
そっと手を彼女の右手の甲に重ねた。
「自分の気持ちばかり見て、君の気持ちを見ているつもりになってた」
身体を知れば、その熱を感じれば、彼女の全てを解るようになると
頭の何処かで慢心していたのだ。
「…もっと確かめてみようかな?」
「え?」
「リカがどんな時気持ちいいか、どんな時どんな声出すか…とか」
「な…っ」
「何度でも聞くよ?君のことならいつも何度でも知りたい」
彼女は真っ赤になっていたが、視線は反らさず、右手をそっと抜き、
そして僕の頬に触れた。
「わたしも…大祐さんを知りたい」
彼女から重ねられた口唇に、自分からもキスを返す。
出来る限り優しく。
ソファに自分から静かに倒れ込む。
覗き込む彼女の瞳が愛しかった。
「DVD?」
「ええ。前に広報室の取材で撮影したファイルは残っているし、
飲み会なんかのオフの映像も少し。
槙さんと柚木さんの二人の姿だけ抜いて、皆さんのコメント付けて
――上手く編集すれば皆さんのコメントはスマホからの映像でも」
「それなら、槙さんの学生時代の知り合いに声をかけて、
大学生の頃の写真のデーターがないか聞いてみるよ」
ベッドで左腕に彼女の頭を乗せて、寝ていた。
彼女は穏やかに満ち足りた、そんな表情で横たわっていた。
出来る限り優しく触れた。
そして彼女が、優しく自分に触れていたことも感じた。
感じて感じさせて、その繰り返す波に互いに揺られながら、
確かにここが極まりだと、二人して感じたのだ。
彼女の指が小さな力で肩を掴んだ。彼女も波の高まりを逃さなかった。
緩やかに満足した瞬間が訪れた。
事が済んだ後、柔らかに微笑んだ彼女の表情は多分、忘れられないし、
これから何度でも見たくなるだろう。
深夜の首都圏は静まりかえることはなかったけれど、
外を過ぎ行く車の走る音も優しく感じられた。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
リンク
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[01/22 Indy]
[01/22 Dasia]
[01/22 Dasia]
[01/22 Dasia]
[01/22 Dell]
最新記事
(12/30)
(12/29)
(12/16)
(12/15)
(12/04)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
森伊蔵
HP:
性別:
非公開
職業:
主婦
趣味:
読書・お絵かき・料理
自己紹介:
次女妊娠中にQEDにはまりました。
当然ですが、原作者および版権元様とは
一切関係がありません。
閲覧に関しては、個人で責任を負ってください。
著作権も一応手放してはいないので、
ご利用の際はご一報下さい。
……なんじゃ!このネタ!?と
思ったら、目をつむって十数えてなかったことに
して欲しいです^^;
当然ですが、原作者および版権元様とは
一切関係がありません。
閲覧に関しては、個人で責任を負ってください。
著作権も一応手放してはいないので、
ご利用の際はご一報下さい。
……なんじゃ!このネタ!?と
思ったら、目をつむって十数えてなかったことに
して欲しいです^^;
ブログ内検索
最古記事
P R
忍者アナライズ
アクセス解析